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ZMP、ロボットカーによる自動運転開発支援パッケージ提供開始
株式会社ゼットエムピー(東京都文京区、代表取締役社長:谷口恒)は本日、ミニチュアカーから普通車まで3タイプのロボットカーを用いて段階的に自動運転開発が可能な自動運転開発支援パッケージの受注を開始した。実験車両の提供から自動運転の研究立ち上げコンサルティングまでフルサポートする。

ロボット専業会社ゼットエムピーは、家庭用に2004年二足歩行ロボットnuvoを販売、2007年に二輪型自律移動音楽ロボットmiuroを販売し、その後miuroとほぼ同じサイズで乗用車の1/10サイズのRoboCar(R) 1/10で自動運転に成功、2009年から販売している。その技術を応用し、人が搭乗して走行可能な一人乗りEVトヨタ コムスをベース車両としたRoboCar(R) MVを2011年から販売した。さらに、乗用車トヨタ プリウスをベース車両としたRoboCar(R) HVを2012年から販売し、2013年月のITS世界会議、そして11月の第43回東京モーターショー2013にて自動運転のデモを一般公開、一般市民の試乗体験を実施した。

一般に、新規参入が難しいといわれる自動車の最先端分野であってもミニチュアカーから始め、小型EV、普通車へと実験を進めることで、段階的に技術を蓄積することが可能となる。RoboCar(R) 1/10では、机の上でパソコンとつないでプログラミングを行い、床に置いて実際に自分の作ったアプリケーションを確認することができ、RoboCar(R) MV2では、実環境でのセンサ情報を用いた走行実験を、取り回しのしやすい小型車両で実施可能だ。RoboCar(R) HVでは、実際の乗用車において、走行実験が可能である。
今後ますます普及が進む、運転支援技術、例えばプリクラッシュ、レーンキープ、自動駐車などの技術から、完全無人運転のソフトウェア開発を段階的に進めることが可能となる。
本パッケージでは、実験車両として、実車1/10スケールのミニチュアカー「RoboCar(R) 1/10」を2台、トヨタコムスベース「RoboCar(R) MV2」を1台、乗用車トヨタプリウスベース「RoboCar(R) HV」を1台、および、各車両で実験を行うための導入支援コンサルティングサービスが含まれる。価格は、5,000万円(税別)〜で、本日より受注を開始する。