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大和ハウス、桑名市先進的都市型スマート住宅供給事業者に選定
「陽だまりの丘 先進的都市型スマート住宅供給事業」は、桑名市が2013年3月に策定した「桑名市スマート・エネルギー構想」、三重県の「みえスマートライフ推進協議会」が掲げる「環境・エネルギー技術によるまちづくり」を推進する一環として、家庭や地域コミュニティにおいて、生活の快適さを失わない節電・省エネルギーなどによる効率的なエネルギー利用を実現する、先進的な都市型スマート住宅モデルタウンの創出を目指すものだ。
「SMA×ECO TOWN(スマ・エコ タウン)陽だまりの丘」は、当社が2011年10月に開始した、エネルギー自給自足を目指すための街全体でのプロジェクト「SMA×ECO PROJECT(スマ・エコ プロジェクト)」の第5弾となる。

街の太陽光発電所(約100kW)を建設し、その売電収益を入居者の戸建住宅のメンテナンスや外壁のリフォーム等に活用する日本初の取り組みとともに、64区画全ての住戸に太陽光発電システムと家庭用リチウムイオン蓄電池(6.2kWh、エリーパワー株式会社製)、HEMSを導入することで、ネット・ゼロ・エネルギー・タウン(*1)を実現する。

「SMA×ECO TOWN陽だまりの丘」では、太陽・風・水といった自然を最大限活かす工夫により、低炭素タウンを目指す。各戸には、エアコンなどの空調機になるべく頼らず、自然エネルギーを最大限利用した建築デザインであるパッシブデザインを採用している。二方向窓等による通風や、自然の力で空調エネルギー消費を軽減できる「ハイブリッド排熱システム」により排出させるなど、通風・排熱を促進させる設計提案をう。また、各戸の高木による緑陰、保水性のある舗装により、ヒートアイランド現象を抑制し、加えて各戸には雨水タンクを設置、庭木の散水に利用することにより、水道代を抑えることができる。

あわせて、当スマートタウンの南東には共用の超小型電動モビリティステーションを設置し、超小型電動モビリティを入居者に一定期間利用可能とし、住宅地での移動手段としてその将来性を検証する。
本ステーション上部には太陽光発電システムを搭載し、内部に蓄電池を設置することで、超小型電動モビリティの充電、室内照明、ステーション敷地内の外灯に電力を供給する。
さらに、蓄電池は停電時でも太陽光発電システムから充電できるため、非常用電源としても利用できる。


*1 住宅の躯体・設備の省エネ性能の向上、再生可能エネルギーの活用等により、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたは概ねゼロとなる街のこと。