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ホンダ、ベトナムに汎用製品の販売会社設立を決定
ホンダのタイにおける現地法人であるアジアホンダモーターカンパニー・リミテッド(本社:バンコク市 社長:安部 典明)は、現地時間4月2日、ベトナム・ホーチミン市の人民委員会に新会社の設立に必要な申請書類を3月31日に提出したことを発表した。将来の市場拡大が見込めるベトナムにおいて、良いものを早く、安く、低炭素で提供するため、汎用製品の輸入・卸販売会社を設立し、2014年10月の事業運営開始を予定している。

新会社の名称は、ホンダベトナムパワープロダクツ・カンパニー・リミテッドとし、現地法人の新規設立によりベトナムでの事業基盤を整え、汎用パワープロダクツ事業のスローガン「役立つ喜び、もっと広げたい」の実現に向けて、現地に根差した販売・マーケティング業務を行う。現地法人を通じて汎用製品の販売を行い、多様なニーズや市場環境の理解を深めて今後の市場成長に備え、ベトナムでの汎用事業のさらなる拡大を目指す。

発電機やエンジンを含むベトナムの汎用パワープロダクト総市場は、2013年実績で約38万台と農業の機械化が進むベトナムで着実に拡大している。ホンダは、ベトナムにて1994年よりディストリビューターのホア ビン コーポレーションを通じた汎用製品の販売を行っているほか、ライトユース・低価格エンジン市場に向けた4ストローク汎用エンジン「GP」シリーズを発売するなど、アジアを中心とした新興国向け汎用製品の投入を進めている。今回の現地法人設立により、農機店、大規模小売店、作業機械メーカー(OEMメーカー)など、ベトナム全域での販売網拡大と、市場の期待を上回る商品とサービスの提供を目指す。