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JTB、ゴールデンウィーク期間中の旅行動向を発表
JTBは、「ゴールデンウィーク(以下、GW)<4月25日〜5月5日の11日間(出発日基準)>に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しを発表した。
この調査は、1,200人から回答を得た旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもので、1969年に調査を開始して以来、今年で46回目となる。

動向としては、日並びの影響で、旅行が集中するのは後半4連休、節約志向の高まりはあるものの、旅行の意欲は堅調としており、また、国内旅行人数・海外旅行人数共に昨年より減少するも、総旅行人数は2,243.6万人で過去3番目に多い水準と推計している。

特徴としては、旅行者数は国内旅行人数、海外旅行人数とも昨年より減少するも、総旅行人数は過去3番目に多い水準で、出発日のピークとしては、昨年と同様に前半と後半の間に平日が3日あり、前半は飛び石型の連休となるため、国内旅行が5月3日と4日、海外旅行が5月2日と3日になるとしている。また、国内の旅行平均費用は、4.2%ダウン、海外旅行平均費用は8.1%アップとし、海外旅行は、日並びの影響から短距離の旅行がやや増えるものの、円安や新興国からの旅行者増加による現地のホテル代などの上昇や燃油サーチャージが影響し、平均費用は上昇するとし、旅行への意欲は引き続き堅調としている。

旅行動向アンケート結果では、自動車での旅行が減少し、鉄道での旅行が増加している。自動車の減少は、4月からのガソリンの消費税率アップに加え、地球温暖化対策税としての石油石炭税も上乗せされることや、高速道路の値上げなども影響していると考えられるとしている。
一方、様々な観光列車がこの1〜2年全国で走り始め話題になっている。九州では、昨年秋に運行を開始した「ななつ星 in 九州」をはじめ、「おれんじ食堂」「特急A列車で行こう」など、多くの観光列車が運行されており、人気がさらに高まっている。また、岩手県では、今春の三陸鉄道全線運行再開にあわせて運転を開始したお座敷列車「さんりくはまかぜ」や、釜石〜花巻を走る復興支援列車「SL銀河」が、新潟県では、JRグループによる今春の新潟デスティネーションキャンペーンにあわせ、高田〜越後湯沢間で「越乃Shu*Kura」が運行される。こうした各地の観光列車を目的とした旅行をはじめ、鉄道での旅行の増加が見込まれるとしている。