自動車ニュース
高速道路料金の引き下げと交付金の継続等を決議 全ト協 (2/2)
 冒頭のあいさつの中で、中西会長は「自動車関連諸税の簡素化や、高速道路料金の値下げや運輸事業振興助成交付金の継続などの実現に向け協力をお願いします。営業用トラックの公共的使命は変わることはなく、国民生活や産業活動を支えるなど安全で安心な輸送サービスを提供沿し続けることです」と訴えた。

 分科会では2会に分かれ第一分科会では「事業基盤の強化と取引適正化について」を、第二分科会では「安全・事故防止と省エネ・環境対策について」をテーマにパネルディスカッションを行った。

 次に、経済評論家の内橋克人氏を講師に招き「生き抜く事業の条件―漂流する日本経済を見据えて」と題して記念講演を行った。

 内橋氏は日本とアメリカの政権交代にふれ「世界の考え方の転換は逆流することはできません。新たな世界へ一歩を踏み出したのです。もう進み始めています。オバマ政権では所得再分配を行おうとしているのです。新自由主義への決別としてオバマ氏は当選した。日本では官僚依存政治からの脱却、対米依存外交からの脱却、経団連を中心とする巨大企業や業界団体から脱却を掲げています。現実に対応して頂きたい。これが皆様方に求められる大きな課題です。それには肯定的なもの言いを続けなければなりません」と語った。