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水没車両の危険性と脱出方法を検証した動画を公開 JAF
JAFは近年、各地で集中豪雨が頻繁に発生し、冠水によって車両が立ち往生したり、ドアが開かず車内に閉じ込められる被害が発生していることから、「車両水没」をテーマとするテストを行い、その危険性と脱出方法を検証した動画をホームページに公開した。

このテストは、アンダーパスの冠水路に進入し車が停止してしまったことを想定し、後輪が浮いている状態と完全に水没した状態で、セダンの運転席ドアとミニバンの後席スライドドアが開くかどうかを、水深を変えながら検証。後輪が浮いている状態では、車外の水位が高いためドアに外から強い水圧がかかり開けられない結果となった。完全に水没している状態では、車内外の水位差が小さくなり、水の抵抗で重たいものの、どちらのドアも開けることができた。

さらに、ドアも窓も開かない場合の脱出方法として適切な道具についても検証。ヘッドレストやビニール傘等の車内にありそうなもの5点と脱出用ハンマー3点でテストを行った結果、窓を割ることができたのは脱出用ハンマーのみ。ただしフロントガラスはフィルムが入っているため、脱出用ハンマーでも割ることはできなかった。

JAFでは、大雨の中、冠水路で車が止まってしまった場合、水かさが急激に増えて水没車両から脱出することが困難になることもあるとして、安易に冠水路に入らないように呼びかけている。また、万が一、車両が水没した場合、ドアや窓が開かない状況に備えて脱出用ハンマーを車内の手の届くところに常備しておくことが大切だという。

■JAF プレスリリース詳細
http://www.jaf.or.jp/profile/news/file/2014_20.htm