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飲酒運転撲滅へ向け研修会を開く  兵庫県バス協会 (2/2)
 また、高速道路の無料化について「政権交代により高速道路の無料化が出てきています。高速バスのみならず、リムジンバス、貸切バスなどに影響がある。今後どのような状況になるのか注視していきたい。高速道路の1千円割引でも2〜3割売り上げが減少しています。いくら暫定税理がカットされても、それを上回る収入減となる。日本バス協会でも前原誠司・国土交通大臣に対して要望書を提出する予定となっている。地方のバス会社は高速バスの収益で赤字のローカル路線の維持を行っている。このシステムが根底から崩れてしまう。不採算路線の休廃止が拡大する恐れがあります。また、航空、鉄道、フェリーなど、輸送分担が画一されていますが、今回の無料化によって総合交通体系が根底から崩れてしまいます。さらに地球環境保全の問題や温室効果ガスの削減という時代の流れに大きく逆行にています」と協力を求めた。

 講演では、近畿運輸局の松川隆男・自動車監査指導部長を講師に招きバス事業の現状と課題を説明した。

 松川部長は「近畿では全国と比べ死傷事故と車内事故の比率が逆転している。死傷事故は全国で4.4%だが、近畿では9.3%となっている。また、飲酒運転による事故件数は減少してきているが、全国に占める近畿の割合は依然として高い」と注視喚起した。

 次に兵庫県警察本部の藤原秀憲・交通企画課長補佐が交通安全対策をテーマにビデオを放映し、飲酒運転の処分強
化などについて説明した。