自動車ニュース
兵整振神戸東支部 充電制御・エアコンについて技術勉強会を開催 (3/3)
・カーエアコンの新技術【コンプレッサー コンデンサ】
1.DLプーリ搭載コンプレッサ
コンプレッサーのロック時に過大な負荷が加わることでプーリー内のハブが持つリミッター機構が破断し、プーリーのみ回転(空転)することでベルトを保護する。

2.サブクール式サイクル
コンデンサの中にストレーナ・乾燥剤を有し、レシーバーレスのもの。
特徴は、従来のレシーバー方式に対し、冷房効率が高く、小型軽量化が可能、従って冷媒量を少なくでき、現在多くの車両に搭載されている。

3.電動コンプレッサ
スクロール方コンプレッサを採用し、インバーターをカセット構造にし、コンプレッサー部とASSY化、内部は絶縁性の高いオイル(ND-11)が内蔵されている。モーター部はブラシレス。
200ボルトの高電圧で駆動するため、配線をはずした状態でキーを回さないなど、作業には細心の注意が必要。

4.エジェクターサイクル(新型プリウスに搭載)
エジェクタはノズル部、混合部、ディフェイサー部構成。
コンプレッサーで圧縮された液冷媒を駆動流とし、ノズル部で減圧膨張、吸引部より圧力が下がることで吸引流が混じりあい、ディフェーサー部で減速後、気液分離器で気体はコンプレッサーへ、液体はエバポレーターへ分離される。
コンプレッサへの冷媒吸入圧力を上昇させ、サイクルのエネルギー消費効率が従来の50%UPする。
エジェクタは非常に小型で、エバポレーターとASSY化している。
※エジェクタは、D車のコモンレール式インジェクター並みの精度とされており、取り扱いには注意が必要。



水戸田氏は「フロンガスR134aは、圧縮圧力が非常に高いためガスの充填容量をしっかり把握して作業をしてください。関西電装機器株式会社では、カーナビやカーオーディオに関する幅広い知識や、リビルト電装部品の商品の取り扱いなどを得意としています。本日説明不足のところはお気軽にお問い合わせください」と。
お問合せ:関西電装機器株式会社