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NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 第5回通常総会を開催 (2/2)
 事業報告では、使用済み自動車処理台数は、前期より7%の減少で約642万台と落ち込んだが、売上高は約376億円と前期比でプラス4.4%増加し、リサイクル部品総生産金額は約136億円と前期比で12.4%の増加と報告。これは資源の暴落などにより、リサイクル部品を見直した結果、生産金額は大きな伸びを見せたもの。

 役員の改正では、大橋理事長は再任され2期目となったほか、組合副理事は5名から3名へと体制をスリム化し、全員が(株)NGPの取締役を兼務するなど、運営のスピード化を図る。

 新任の田中清副理事長は、システムを中心に内部的な部分を、永田則男副理事長には、産学連携など対外的な部分を、砂原正則副理事長は、他業界との渉外的な部分などをそれぞれ役割分担する。

 また、新たに専務理事に宮地康弘氏が専任されるなど、新しく7名の新理事が誕生し、その平均年齢が41歳と若返りによる組織運営の活発化に意欲をみせた。

 第4号議案の事業計画(案)で大橋理事長は、『Positive Change for 2020 自ら変革のとき さあ、次の10年へ』と21年度のテーマについて、「『温室効果ガスを2020年までに1990年比25%削減する』と民主党鳩山首相が国連演説を行いました。自動車業界においては、化石燃料からの脱却等の大きな変革が求められている。10年先の車社会を見据え、政府目標の25%削減に貢献できる業界として認知されるように努力していかなければならない」、「原点・理念を継承しつつ、仕組みを積極的に革新し、品質を更に進化させもう一度成長期へと突き進むNGPとなれるよう理事会、委員会メンバー一丸となって取り組んで参ります。組合員各位のご理解とご協力をお願いします」と述べ、その後各委員会が活動計画を説明した。

 記者会見では、エコ梱包の取組みについて、グリーン購入ネットワークが主催する『第11回グリーン購入大賞』において優秀賞を受賞したことなどを報告した。エンジン、バンパー用梱包資材も現在試作中で早期の実用化を目指しており、現在のドアとフェンダーのみの活用だけでなく、さらなる取り組み拡大を目指すと説明した。