自動車ニュース
兵庫県警 一丸武彦氏 夕暮れ時の交通事故防止について
自動車関連業界の皆様方には、平素より、交通安全対策をはじめ警察行政の各般にわたりまして格別の御支援、御協力を賜っておりますことに対しまして厚くお礼を申し上げます。
さて、県下の交通事故情勢につきましては、本年8月末現在で、死者数は98 人、前年同期比マイナス20 人(速報数)と減少傾向で推移し、人身事故件数、負傷者数についても減少しているところです。
しかしながら、いまだ多くの尊い命が交通事故により犠牲となっており、決して予断を許さない状況が続いております。
中でも、65 歳以上のご高齢の方の交通事故死者が全体の半数以上を占めておりますことから、ドライバーの皆さまは加齢に伴う身体機能等の変化といった高齢者の特性を認識していただき、「社会全体で高齢者を交通事故から守る。」という思いやりのある運転に努めて頂きますようお願い申し上げます。
また、本県は平成23 年度に策定した第9次兵庫県交通安全計画において、「平成27 年度までに交通事故死者数を133人以下にする。」との目標を掲げているところであり、この目標を達成するためには、これまで、自治体、関係機関、団体の皆様とともに取り組み、一定の成果を挙げてきた各種の施策を、より効率的かつ効果的に推進していかなければならないと考えております。
このような中、9月21日から30 日までの10日間、秋の全国交通安全運動が実施されます。
この運動は、「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動の基本とし、
○夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止 (特に、反射材用品等の着用の推進及び自転車前照灯の点灯の徹底)
○全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
○飲酒運転の根絶
○早めのライト点灯の推進
を運動の重点としており、その周知を図るため、県民一体となった活動を積極的に展開してまいります。
特に、例年、秋口から年末にかけて、夕方の交通が輻輳する時間帯と日没時間が重なるため、いわゆる薄暮時間帯に交通事故が増加する傾向にあり、死亡事故等重大事故の増加が懸念されますことから、県警察では、薄暮時間帯にシフトした街頭活動の強化や、歩行者及び自転車利用者に対する反射材用品等の着用の促進などに取り組むこととしております。
どうか、皆様方におかれましても、薄暮時間帯の交通事故を防止するため、運動の重点の1 つでもあります「早めのライト点灯の推進」を実践していただき、地域、職域での交通事故防止並びに究通安全意識の向上に努めていただきますとともに、交通安全活動の推進役として、各地で実施されます交通安全キャンペーン等への積極的な参加や交通安全活動に対する一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。