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兵庫県自動車関係団体 土屋・近畿運輸局長との懇談会
土屋知省・近畿運輸局長と兵庫県自動車関係団体との懇談会が9月9日、兵庫県自動車会館で開かれ、出席の各団体長は業界の現状や課題について説明し、土屋局長からは、先行の大阪での懇談会でも示した指針について説明し協力を求めた。
懇談会では、関係団体を代表して西原興一朗・自販連兵庫支部長の「行政の知識と経験の豊富な土屋局長を迎え、業界としても心強い」と歓迎した。土屋局長は「現場主義と言うか実情をうかがって行政を進めたい。次に安全の確保は重要で、第一として確保に努めたい。サービスは国民、利用者の視点を基本としたい。そして、柔軟に対応したい」と述べた。
上杉雅彦・兵庫県バス協会会長は「会員101社中99社が貸切運賃への届出を行い、残り公営2社も届出を予定している。しかし(非会員業者による)旧運賃の下限くずれを心配している」とした。
吉川紀興・兵庫県タクシー協会会長は「人手不足が一番きつい。運転代行、有償運送、コミュニティバス等で輸送人口は減少、30 年前の営収状態。公定幅運賃も乱れて訴訟がある。県下の乗務員登録制度についてシステム、やり方はどうか示されていない」と課題を述べた。
福永征秀・兵庫県トラック協会会長は「安全と環境への対応でコスト増に加え、燃料高騰と人手不足が深刻。これと言った打開策がない」と行政支援を要望。
前野博司・兵庫県個人タクシー協会会長は「毎年3%の会員減少への歯止めをお願いしたい」と要望した。
各団体の現状と課題を受けて、土屋局長は「貸切バス事業は今が正念場と思う。タクシーの登録制のモデルは大阪タクシーセンターで、先例となろうか。トラックについて、決定打はないが運賃収受の適正化に努めたい。軽油の暫定税率には高速の割引が財源に入っている」とした。
なお、当日は酒井雅彦・自動車技術安全部長、小林久詩・神戸運輸監理部兵庫陸運部長、藤田信子・同姫路自動車検査登録事務所長、上畑光生・同企画調整官が出席した。