自動車ニュース
ルノー・日産アライアンス、ジェンダーダイバーシティを加速 (2/3)
女性から影響を受ける商品やサービス

コンサルティング企業のフロスト&サリバンの市場調査によると、女性は新車購入の意思決定の80%に「影響を与える」とされています。つまり、80%の女性が、ご自身でクルマを購入する、もしくは、男性のクルマ購入に対しても「拒否権」を持っているということになります。

女性へのアピールを強化するために、ルノーは男性と女性の割合を均等にした「ルノーキャプチャー」の商品開発チームを結成しました。チームの半分は、ルノーの他のモデル開発においても優秀な実績を出した女性達で、同クロスオーバー車のエンジン開発やデザイン、マーケティングや販売に従事したメンバーです。「ルノーキャプチャー」は昨年発売し、現在、欧州で最も人気の高い小型クロスオーバーとなっています。

商品開発での取り組みに加え、ルノーでは2012年に同社上級副社長であるムナ・セペリによって設立された「Women@Renault」という社内ソーシャルネットワークの活動を拡大しています。このネットワークでは、実際の会議やネットワーク上で、ジェンダーダイバーシティの進捗について議論したり、採用や教育、キャリア開発についてのベストプラクティスを分析しています。
Women@Renaultには、12か国(アルジェリア、アルゼンチン、ブラジル、コロンビア、フランス、インド、韓国、モロッコ、ルーマニア、ロシア、スペイン、トルコ)から4500人もの社員が参加しています。

今年6月、日産は、店舗の運営や従業員に女性を多く採用した「レディーファースト認定店」をオープンさせました。東京郊外の府中にオープンした認定店は、スタイリッシュなデザインの店内に、授乳ルームや広々としたキッズスペースを完備し、女性のお客さまや初めてクルマを購入するお客さまに、より快適で手軽なクルマの購入をご体験いただけるようになっています。

日産は来年度までに、「レディーファースト認定店」を日本国内に、300店舗増やす予定です。日産は同プロジェクトから得た経験を、その他の分野での応用を検討します。