自動車ニュース
トヨタ自動車の梅山光広・技術統括部長が講演 『SAI』も登場 (2/2)
 講演で、梅山部長は環境問題やエネルギー問題など自動車を取り巻く課題について説明したうえで「こういった負の要素をなくしていく方向で努力し、本来自動車の魅力ある商品、そういった側面を伸ばしていこうと努力しています」そのために「省エネ、小型・軽量化、パワートレインの効率向上、ハイブリット技術がキーワードになるだろう」とIQを例に小型・軽量化を説明した。

 ハイブリット車の技術について「ハイブリット車は従来車に比べ2倍近い燃費向上を実現した。プリウスのモーターユニットは6年ごとに改良を加えてきた。従来、エンジンやトランスミッションは10年単位で改良を行うが短期間で異例の取り組みを行ってきた。また、モーターのトルクを向上するために減速ギアを増すなど行ってきた」と解説した。

 また、燃料としての能力について、ガソリンと電池を比較し「電池はエネルギー密度がガソリンに比べ50分の1になる。つまり同じ体積なら50分の1しか走れないということになる。これが各社を悩ませている」と現況を説明した。