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日本ユニシス 電力事業者向け顧客料金計算システム発売
〜 低コスト、短期導入可能で中小規模電力事業者の新規参入をクラウドサービスで支援 〜

日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:黒川 茂、以下 日本ユニシス)は、クラウド環境で利用可能な電力事業者向けの顧客料金計算システム「Enability(注1) CIS(注2)」(エナビリティ シーアイエス)の販売を開始します。

2016年4月の電力小売の全面自由化に向けて、電力小売への新規参入事業者が増えています。新電力(特定規模電気事業者(注3))として、2014年10月末時点で既に390社以上の事業者が登録され、異業種からの参入も急増しています。新規参入事業者が電力小売のビジネスを立ち上げるためには、さまざまな事業リソースが必要となりますが、なかでも電力事業を運営するための顧客管理システムや、電力料金を計算する料金計算システムの導入ニーズは、今後ますます高まると想定されます。

本サービスは、あらかじめ各電力会社の主な電気料金メニューがセットされているほか、収集した電力使用量に応じた電気料金の計算から顧客情報の管理までをクラウドサービスとして提供することにより、情報システム構築のコストの軽減と短期導入が可能となり、今後新たに電力小売に参入する新電力や高圧一括受電事業者(注4)などの事業リスクを低減します。

「Enability CIS」の概要は、以下のとおりです。
1.顧客・契約管理サービス
一般需要家からの需給契約の申込みを受け、顧客情報・支払情報・契約情報・割引情報やメーター設置情報などの情報を顧客・契約管理サービスに登録し、管理します。また、登録された各種情報の照会や検索が可能です。

2.料金計算サービス
電力使用量データをもとに各電力会社が提供している三段階料金、季節別料金、時間帯別料金や休日祝日別料金などの電気料金計算を実施します。また、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、各種割引額、入居・退去や、契約容量等の変更による日割計算などを計算し、電気料金の請求データを作成します。



日本ユニシスは、2013年より「スマートマンション導入加速化推進事業費補助金」事業のMEMSアグリゲータ(注5)を中心とした一括受電事業者向けにスマートメーター(注6)のデータ管理や電力使用量の見える化サービス(以下MEMSシステム)を提供しています。本サービスは、MEMSシステムと標準で連携可能なことから、既に複数社の採用が決定しております。

「Enability CIS」は、今後、スマートシティーでのビル、マンション、戸建住宅への適用を見込み、今後3年で30社・地域程度の導入を目指します。