自動車ニュース
年頭所感―(一社)兵庫県自家用自動車協会連合会 会長 木下

「社会に貢献できる協会を目指して」


一般社団法人兵庫県自家用自動車協会連合会 会長 木下 紘一

新年あけましておめでとうございます。
皆様方には、ご家族ともども健やかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
平素は、当連合会の運営や事業活動各般にわたりまして、深いご理解とご支援を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。

さて、昨年の国内情勢を振り返りますと、デフレからの脱却を目指した政府による経済政策や、日銀による金融緩和等により円安・株高が進んだものの、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減や天候不順等が影響したことに加え、急激な円安による原材料価格高騰が物価上昇の一因となり、個人消費が低迷し厳しい年でありました。

一方、昨年の県内交通事故発生状況をみますと、9月までは人身事故件数及び死者・傷者数のいずれも減少傾向が続いておりましたが、10月からは増加傾向となり、11月には交通事故死者数が急増し、交通死亡事故多発警報が発令されるなど厳しい状況でありました。

交通事故死者数の内65歳以上の高齢者が半数以上を占め、特にその中でも歩行者の事故が多発しており、歩行中は明るい服装や反射材の利用を心がけ、また、夕暮れ時の運転は早めのライト点灯を実施し、交通事故防止に努めていただきたいものであります。

また、危険ドラッグを使用した悪質な交通事故が社会問題となっており、兵庫県を含め多数の都府県で条例が制定されるなど、その防止対策が進んでおりますが、このような交通事故から一人でも犠牲者をなくすため、今後も引き続き関係機関・団体等と一体となり、積極的な交通事故防止活動に取り組んで行く必要があると考えております。

我々自家用車協会の基盤となる自動車の保管場所現地調査件数につきましても、消費税増税前の3月までは大幅に増加していたものの、消費増税以降は特に駆け込み需要の反動減が長引き、一年を通じてみても前年を下回る結果となりました。また、自動車の平均使用年数が過去最高となるなど買い替えサイクルの長期化や、若者の免許保有率低下、車離れ等が影響し厳しい状況ではありましたが、消費者の購買意欲が高揚するよう、メーカーによる低燃費・低公害等の魅力あふれる新型車開発に期待したいところであります。

この様に我々自家用自動車協会を取り巻く情勢は大変厳しい状況ではございますが、本年も引き続き、安心・安全・快適な交通社会の実現を目指し、地区自家用自動車協会との連携強化を図り、関係機関・団体のご指導ご協力を得ながら、交通安全対策の推進を行うなど、社会に貢献できる協会としての役割を果たす所存でありますので、皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

最後になりましたが、本年が皆様方にとりまして、主幸多き年となりますよう心から祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。