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年頭所感―兵庫県交通共済協同組合 理事長 森川 武夫

「役に立つ共済・信頼される共済・顔の見える身近な共済」


兵庫県交通共済協同組合 理事長 森川 武夫

新年明けましておめでとうございます。
組合員の皆様方には、お健やかに新春をお迎えになられた こととお慶び申し上げます。また、平素より組合事業の運営に格段のご支援・ご鞭撻を賜りまして、心から厚くお礼申し上げます。

我が国経済は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」により一定の成果を得たものの、個人消費及びGDPが低迷し円安デフレ状態が続く中、昨年12月、安倍政権は「アベノミクス」、集団的自衛権、原発再稼動及び本年10月実施予定の消費税10%への引き上げ時期の延期等について国民に是非を問うとし、国会解散・総選挙を行い国民の審判が下されたところです。

一方、トラック運送業界にあっては、深刻化する人手不足解消策の一つとして女性ドライバー(トラガール)の雇用を図るとしていますが依然として厳しい状況が続き、軽油価格等の高止まりによる燃料費の増大をはじめ輸送の安全確保、環境対策などによるコスト増加に加え燃料サーチャージを含む適正運賃への転嫁が進展していないこと等、事業経営は一段と厳しさが増しています。

当共済事業にあっては、損保業界の3メガ体制への集約が加速しており、本年も引き続き、損保会社との厳しい契約獲得競争が続くものと思います。

 また、当共済にあっては、中小企業等協同組合法の一部改正に伴い、本年4月から監督官庁が国土交通省から兵庫県に権限移管されることから、監督官庁への対応整備を図る一方、組合員各位の事業ご繁栄に貢献出来るようサービス向上に努めるとともに、本年も引き続き、三本

柱の「キーワード」を掲げて業績の向上に努めてまいります。

 平成26年度も残り3ヶ月となりましたが、役職員一同、諸目標達成を目指し総力を上げて取り組んでまいりますので、皆様方のより一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 次に、平成26年11月末現在での契約車両数は、搭乗者共済及び車両共済契約を除き概ね順調に推移しています。一方、事故受理状況は、対人事故の死者数は半減しているものの、昨年11月、死亡事故が同日に連続発生しており対物事故も前年同期より増加していますので、組合員の皆様方におかれましては、「交通事故防止」に一層ご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

 また、平成26年度上半期の収支は、掛金収入の増加、大事故が比較的少なかったことなど、組合員各位のご支援・ご協力を賜り、前年同期以上の利益を確保することができました。

 当共済では、「交通事故防止」が生命線であることから、事故防止機器の購入補助・交通事故防止セミナー及び個別講習会の開催・事故情報の提供、安全運転体験施設の利用補助などを実施し「交通事故防止」に取り組んでいますが、組合員の皆様方におかれましては、本年も格段のご理解・ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

 終わりにあたりまして、組合員各位の事業ご繁栄とご家族の皆様方のご健勝・ご多幸を心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。