自動車ニュース
年頭所感―JL連合会 会長 加藤 浩幸

「物流品質を向上させ我々が生き残りをかける」


日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会(JL連合会) 会長 加藤 浩幸

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、国土交通省、経済産業省、総務省、厚生労働省、環境省、全国中小企業団体中央会を初めとする関係省庁、諸団体様には大変御世話になり心より厚く御礼申し上げます。

昨年12月に、「アベノミクス」への信任を含め衆議院議員選挙があり「政治の安定」への期待とともに景気向上に向けて経済効果の期待感から一定の流れが生まれました。然し、私達業界にとって円安等による一昨年からの燃料が高騰を続けている中、また人材不足も併せて大変苦しい状況は一向に改善されていません。また、昨年4月の消費税8%導入による消費落ち込みによる荷動きが低迷しており我慢を続ける試練の年となったことをまず振り返らざるを得ません。今年は、新たな景気回復に向けて地方創生政策を含めてこれからの舵取りに対する期待感と不安感が一喜一憂する状況と思われます。

その中におきまして、昨年は創立25周年を迎え、2月22日に東京にて記念式典を開催させて頂きました。大勢の皆様のご参集を頂きまして盛大に開催できました事、心より感謝を申し上げます。皆様から活気あるご声援を頂きご期待に沿えるように決意をした次第です。式典時においては「B・I・Gビジョン30A」を発表致しました。「Business」、「I T」、「Green」の各ビジョンを充実することによりそれら実現に向けて会員、組合員の皆様と一体となり物流業の健全な発展を目標に行って参ります。

本会が四半世紀を続けられたことは、先人達皆様のご苦労の賜であり、心より感謝し、物流事業に携わる私たちには国民生活を根底から支えるという使命と誇りとともに、とてつもなく大きな責任・責務があると自覚致しております。そしてJL独自の認証制度が今年で3年目を迎えることとなりました。さらなる『物流品質を向上させ我々が生き残りをかけるため』の一つの手段としてであり、事業者各々が考え自ら研鑽を高め、使命を達成する事が自他ともに業績向上でき、社会貢献や社会的信頼も高まると考えられ、審査項目には、Gマーク、グリーン経営及びエコアクションといった各種認証制度の取得も当然項目に含まれています。会員及び地域本部の研修会等では、これら各種認証の取得に向けた内容も含め開催しております。全国1600社以上の事業者会員ネットワークと更なる輸送品質向上を目指し、厳しい認証経営を課すことで、会全体のさらなる品質向上を図り、閉塞感を払いのけ、「変革(CHANGE)」を「チャンス(CHANCE)」に変え、「社会から選ばれ続ける集団」を目指すこと、仲間同士で一緒に取り組むことで団結力・結束力がより一層強まるものと考えております。

また、平成25年の運行管理者講習「第1種講師」資格取得、国土交通大臣よりの「運行管理者等指導講習」機関認定を頂き、昨年も東海地域を中心として運行管理者講習を開催して参りました。本年も順次、開催地域及び開催回数の拡大し、業界貢献に努めて参ります。

そして、本年は基幹事業であるローカルネットシステムの新システムをスタート致します。現行システムに更に磨きを掛け、最先端のシステム構築を行っております。

 その様な中で、関係省庁の行政指導も遵守しながら一層の連帯を強化し組織運営における本会の基本理念である「信義商道」、「相互扶助」、「ヒューマンネット」を「JL憲章」の下に今一度原点回帰し、社会に認知される組織として前進したいと考えております。

「安全道」「安心道」を基本に「物流道」を極め、今後も一層、社会に貢献し努力してまいる所存でございます。

本年も引き続きご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。