自動車ニュース
年頭所感―軽自動車検査協会 兵庫事務所 所長 井上 和喜

「さらなるユーザーサービス向上」


軽自動車検査協会 兵庫事務所 所長 井上 和喜

新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃から当協会の業務運営に対しまして、格別の御高配を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、年々増加する業務量に、当事務所のような大変狭溢な施設では対応しきれなくなり、移転計画の実施を進めており平成27年度中の移転・開業を目指しております。

新築工事の概要といたしましては、敷地面積は、現在の敷地面積の約2.7倍の6,188.4平米、建築面積約2,051平米、延べ床面積約2,739平米、事務棟面積約1,409平米で、申請者の利便の向上を図り関係団体と当協会のフロアーをワンフロアー化し、対面方式となっております。

検査棟につきましては、面積約1,294平米で、設置する検査機器(マルチテスタ)は2コース分を設置しますが、将来を見越して3コース分規模の上屋としています。
移転までの間、ご迷惑をお掛けするこことなりますが、ご理解の程よろしくお願いします。

最近の動きとして、軽自動車の売れ行きが25、26年度と過去最高を更新しています。また、保有台数は3年間平均60数万台の増加となっております。

新規格車の登場後、大都市圏では、この10年間で34.8%増、全国では31.6%増となっており、特に大都市圏で伸びています。その要因としては、高齢化により、高齢者が小型で運転し易い軽自動車を選択する傾向も一つの要因であると思われますが、特に大都市圏では、軽自動車の魅力的な性能や安全性についての各メーカーのPR等が総合的に評価され、こうした伸びに繋がっていると思われます。

当協会全体の業務量にいたっては、過去10年間で40%の増加となっており、これに対応するための施設整備を行うとともに、要員についても、適正な業務が実施できるように体制を整えて行きます。
今後は、税負担の懸念があるものの、5年程度は増加の傾向が続くのではないかと思われます。

また、施設整備の新たな取組といたしまして、昨年10月より電話対応については、コールセンターが稼動し、一元的対応によるCSを向上させるとともに、窓口業務に専念できる体制としています。
更に本年1月のシステム更改により、登録車ではすでに実施されている検査証への定期点検の実施状況の記載についても実施しております。
これからは、益々国民からの注目度も大きくなり、常に利用者からの視線を意識した業務運営に心を砕かなければいけないと思います。
そのためには、利用者や関係団体などの方々の視線、視点が重要なポイントだと思います。軽自動車の検査業務について、国民から信頼され、納得していただく必要があります。
これからも行政や関係団体とも一層緊密に連携を図り、軽自動車の安全確保とユーザーサービスに心がけてまいる所存でございますので、より一層の御高配を賜りますことをお願いたしまして、新年のご挨拶とさせて頂きます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。