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トヨタ、“F”シリーズ最新モデル「LEXUS GS F」発表
トヨタはデトロイトモーターショーにおいて、新たな“F”モデルとなる高性能スポーツセダン「GS F」を発表した。2014年にデビューしたスポーツクーペRC Fに続き、スポーツセダンのGS Fが加わり、LEXUSの“F”シリーズはより充実したラインアップとなった。なお、GS Fの発売は、2015年後半を予定している。
また、同モーターショーで、LEXUS Racingの新しいロゴマークを付けたレーシングカーのコンセプトモデルである「RC F GT3 concept」も出展する。シャープな新ロゴを採用することで、“F”ブランド訴求強化、およびGT3参戦を目指すLEXUSのモータースポーツに向けたさらなる意気込みを示している。

GS Fの主な特長としては、駆動力制御システムTVDは、走行状態に応じて後輪左右の駆動力を最適に電子制御し、コーナリング時に理想的な車両挙動を実現しており、「STANDARD」、「SLALOM」、「CIRCUIT」の3モードを設定し、一般道からサーキットまで幅広い走行シーンで意のままにクルマを操ることが可能となっている。また、直噴機構D-4Sを搭載したV型8気筒5.0Lエンジンは、高出力を実現するとともに、自然吸気エンジンならではのリニア感やレスポンスの良さを実現している。さらに定常走行域では、アトキンソンサイクルとすることで燃費・環境性能も向上している。
ダイレクトな加速を味わえるトランスミッションの8-Speed SPDSは、Mポジション選択時には最短0.1秒で変速し、本格的なスポーツ走行を楽しむことが可能となっている。また、専用設計サスペンションの採用で、スポーツ走行時の路面に吸い付くような高い操縦安定性と、一般道での快適な乗り心地を両立している。
新型アクティブサウンドコントロールASCは、リヤスピーカーを追加してクルマの加速や減速によって生じるエンジン音を整えることで、より迫力を増したエンジンサウンドを実現している。

エクステリアでは、ワイド&ローのアグレッシブなプロポーションとし、高い走行性能を予感させる低重心フォルムを実現している。フロントの大型スピンドルグリル、大型エアダクト、CFRP製グリルロアモール、リヤスポイラーにより冷却・空力性能を向上させ、4連エキゾーストディフューザーなどの専用パーツも含め、“F”ならではの個性を強調しており、ポリッシュ仕上げを加え、黒色メッキホイールナットを採用した新意匠の19インチ大径アルミホイールを採用している。

インテリアデザインとしては、表皮一体発泡工法により、アスリートのボディスーツをモチーフとしたスポーティなデザインと、高いホールド性を実現した専用シートや、踏み込み時の足の動きを考慮して滑り止めのスリットを配したペダルなど、スポーツ走行時の運転操作をサポートする機能部品を採用している。また、航空機のグラスコックピットをモチーフとし、水温、油温、走行中のG、後輪トルク配分などの情報をインストルメントパネル内に表示する専用メーターを採用するとともに、スイッチ類の操作性にも配慮することでドライバーのスポーツ走行をサポートする。
インストルメントパネルとドアトリムなどに、反射を抑え滑り止め効果もある高級素材アルカンターラを採用している。
予防安全パッケージとしては「Lexus Safety System +」を採用し、ミリ波レーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避支援および被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」(PCS)、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンディパーチャーアラート」(LDA)、夜間の前方視界確保を支援する「オートマチックハイビーム」(AHB)など、複数の機能をパッケージ化している。