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2016日産タイタンXD」をデトロイトモーターショーで披露
日産は1月12日、デトロイトモーターショーで「2016日産タイタンXD」を世界に先駆けて披露した。「2016日産タイタンXD」は、2015年後半より米国とカナダで販売を開始し、競合の激しいフルサイズピックアップトラック市場におけるセグメントを刷新する。「2016日産タイタンXD」は、全面的に刷新されたデザインにより、従来からの大型カテゴリーと小型カテゴリーの間の独自のセグメントを創造する。

「XD」を冠する同モデルは、より大型で高額な大型ピックアップの牽引力と、ハーフトンピックアップが持つ優れた燃費効率、および、手ごろな価格を両立している。最大牽引力は12,000ポンド以上を実現、また2000ポンドの最大積載量を提供する。

今回の北米国際自動車ショーで披露した新型「タイタンXDクルーキャブ」は、パワフルなカミンズ製5.0L V8ターボディーゼルエンジンを搭載し、3つのキャブバリエーション、2つのフレームサイズ、3つのパワートレイン、5つのグレードを揃える「2016日産タイタン」のラインナップの1つで、最初に披露するモデルとなる。
先代の「日産タイタン」は、広く開口するリアドア、ベッドサイドストレージコンパートメント、ファクトリースプレーオンベッドライナー、Utili-track™ベッドチャネルシステムなど、顧客ニーズに焦点を当てた様々な革新的装備により高い評価を得た。新型「日産タイタン」では、ラジエーターからリアアクスル、またその間にあるすべての部品において、よりハードな商用ユースニーズに応えていくための刷新を主眼に開発がはじまった。

「日産タイタンXD」モデルは、カミンズのディーゼルエンジンや、増強した牽引力と積載量の潜在力を活かすために、独自のフレームとシャーシを使用しており、日産の商用車群が誇る耐久性があり、さらに、定評のあるシャーシ設計を基にした新しいフルボックス型のラダーフレームが、広範囲にわたって補強、強化され、「タイタンXD」に剛性、垂直と側面の曲げ特性、ねじり耐久力を与えている。
また、安定性、操縦性、快適性を最大化するために、「タイタンXD」は新しい大型車両用の高安定性のサスペンション設計を採用している。スタビライザーバーフロントサスペンションのダブルウィッシュボーンを補強し、酷使されても問題ないように調整している。また、リジッドリアアクスルサスペンションには、強力なリーフスプリングとリーフブッシングが、ツインチューブの衝撃吸収材とともに使用している。アスクルは、アメリカンアクスル&マニュファクチャリングによる専用設計のものとなっている。

「タイタンXD」のカミンズディーゼルエンジンは、カミンズ社の新しい M2 2ステージターボシステムを初めて実用化したもので、高圧領域と低圧領域の間での緻密なバランスの確保により、ターボラグの低減に貢献する。また、ロータリータービンコントロールが、安定したパフォーマンスを提供しつつ、排気ガス温度の調整を担う。
また、同エンジンに、Bosch® HPCR燃料システムを採用し、正確な燃料制御と、燃焼行程ごとに複数の燃料噴射を実現している。これにより、燃費効率が高まり、ディーゼルエンジン特有のカタカタ音を低減している。また、高性能でメンテナンスフリーのBosch®セラミックグロープラグが、低温度下においても素早いエンジンスタートを可能にする。
新型カミンズ製ディーゼルエンジンのさらなる特長は、軽量パッケージでありながら最高の耐久性と動力性能を提供することで、従来の鉄より強く軽いコンパクト黒鉛鋳鉄(CGI)から作成されるシリンダーブロックを備えることで、軽量化を実現している。
エンジンラインナップは、同ディーゼルに加え、V8とV6のガソリンエンジンをそろえている。

「2016日産タイタンXD」はミシシッピー州のキャントン工場で組み立て、インディアナとテネシーで製造するエンジン(おのおの5.0L V8ターボディーゼル、ガソリンV8およびV6)を搭載する予定となっている。