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大阪府タクシー特定地域合同協議初会合 初会から公開かで紛糾 (2/2)
 これによると各交通圏の適正車両数は、大阪市域交通圏(大阪市、堺市、吹田市、豊中市、門真市、東大阪市、八尾市等)で基準車両数(平成20年7月11日現在)の1万6千346両より約4千両少ない1万2千〜1万3千500両。

 北摂交通圏(池田市、箕面市、茨木市、高槻市等)では基準車両数(同)の876両より約250両少ない611〜687両。

 河北交通圏(枚方市、寝屋川市、交野市、四條畷市等)では基準車両数(同)の851両より約100両少ない744〜838両。

 河南B交通圏(河内長野市、富田林市等)では基準車両数(同)の163両より約30両少ない132〜148両。

 泉州交通圏(和泉市、岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、泉大津市等)では基準車両数(同)の579両より約150両少ない424〜477両。

 また、各交通圏の平成21年9月末現在の車両数は近畿運輸局によると大阪市域交通圏が1万5千697両、「北摂交通圏」が816両、「河北交通圏」が902両、「河南B交通圏」が158両、「泉州交通圏」が575両。

 冒頭、町野氏が「会議を公開しないのは民主主義に反する」と会議の公開を求め、さらに「これから行われることは官製談合だ」と批判。

 原局長はあいさつのなかで「適正車両数の示し、この協議会で審議された結果を踏まえまして、最終的には個々の事業者の判断で、特定事業計画において具体化されることになっている」と説明した。

 会議終了後、町野氏は「公平性が担保されていない」、「ワンコインタクシーの労働組合から参加申し込みを行った」と述べ「減車の考えはない」と述べた。
 
 また、武富輝代氏(なにわの消費者団体連絡会)は「情報公開は議事録で十分だと思う。冒頭の時間がもったいなかった。色々な立場で話をされているが、それを置いてもらい、良くしていこうという議論に早く移ってもらいたいい」と述べ、さらに運賃について「安くなるから良いとは思っていない。安心・安全を基礎にしてもらいたい。それに基づいた運賃の査定であって欲しい。心が豊かでないと良いサービスは行えない」と低額運賃に否定的な考えを示した。

 長井部長は会議後の記者会見で会議の公開について「次回開催までに事務局で整理する」と述べた。

 地域計画の策定時期については「年度中には結論を出したい。ただし、強引な議論は避けたい」と述べた。次回開催については「年内にもう一度できないかと調整している」、「年明け以降は月に1回ぐらいもありえる」と語った。

 協議会の会長には、長井総和・近畿運輸局自動車交通部長が就任し、会長代理は坂本克己・大阪タクシー協会会長が就任した。