自動車ニュース
デマンドタクシー導入 宮城県大和町
宮城県大和町は本年度、利用者が少ない町民バスの路線を大幅に縮小し、新たな交通手段としてデマンドタクシー(予約制乗り合いタクシー)を導入しました。1日に運行が始まり、第1便が町役場を出発しました。

タクシーは町中心部と周辺4地区を結び、平日の午前6時50分〜午後5時に計10便走ります。利用したい便を予約すれば自宅近くから乗車でき、それぞれの目的地を経由して順に降車する仕組みです。登録制で予約は先着順。運賃は1回300円、小中学生100円。

タクシーは利便性を向上させ、公共交通の利用者を増やすのが狙いとのことです。運行開始式で浅野元町長は「バスに乗りにくかった人も楽になる。運行内容をさらに充実させたい」と話した。

町民バスは1999年に運行が始まり、ピーク時には年間約2万7000人の乗客がありました。その後、スクールバスの導入などに伴い利用が減少。2013年度には約1万8000人に落ち込みました。路線によっては1便当たりの乗客が1〜3人と低迷していました。

バスは全9路線中8路線を廃止します。宮床線は存続し、便数を4から11に増えるそうです。路線もこれまでのもみじケ丘から、宮城大まで延長するそうです。