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日本RV協会 「第3回世界RV会議」に参加
キャンピングカー市場の育成や発展を目指す 一般社団法人日本RV協会は、2015年3月25日〜3月27日に開催された「第3回世界RV会議」に参加し、各国のRV関係者と意見交換が行われました。
世界RV会議の目的は、世界の主要キャンピングカー生産国が集まり、自国のキャンピングカー事業の現状を相互に報告し合いながら、世界のマーケット動向を調査したり、共通の課題に取り組んだりすることにあり、それぞれの国のRV産業の生産性を高め、ユーザーに健全で安全なRVライフを提供するところにあります。

第3回目となる本会議では、前会議から引き続き、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、中国が参加した他、今回はニュージーランドも出席しました。

会議においては、参加各国のRVの保有台数・生産(販売)台数などの最新情報が公開され、現在の世界中におけるRVの普及状況が浮かび上がりました。
 それによると、総保有台数では、950万台(年間生産数35万7千台)を誇るアメリカがトップに立ち、以下 ヨーロッパ(保有台数549万台・年間登録数13万7千台)、カナダ(保有台数100万台・年間販売数5万2千台)と続き、日本は、保有台数8万5千台(年間生産数4千4百台)で5番目となりました。

今回の世界RV会議では、化石燃料の枯渇への危惧、地球の温暖化などから燃費性能の良いキャンピングカーの開発というテーマが討議され、キャンピングカーのダウンサイジングに対する各国の関心が高まりましたが、そのなかで日本の軽キャンピングカーに興味を寄せる人々が多く、日本のユニークな車両開発が評価されました。

また「道の駅」のような、ある程度のセキュリティーが保証された公共空間で、キャンピングカーが無料で休憩・仮眠できるという日本独特のインフラ整備も諸外国のRV関係者の関心を集めました。

さらに、ユーザーの高齢化が進んでいる欧州等と比べて、ファミリーユースに適したキャンピングカーも盛んに造られている日本の開発姿勢が、「次世代のキャンピングカーユーザーを育てることに貢献している」との評価も受けました。