自動車ニュース
姫路駅前バスターミナルの完成式典開催 (2/2)
バスターミナルの完成祝賀会はホテル日航姫路で開かれた。長尾真・神姫バス(株)代表取締役社長は「この駅前のバスターミナルの記憶を紐解きますと、神姫バスでプロジェクトが始まりましたのは平成11年でございました。平成20年ごろから姫路市といろいろと調整をさせて頂きました。そうこうしているなかで当社の運営にとって厳しいご意見も多々ありましたが、何十回何百回も討議を重ねて今日の立派なターミナルをつくっていただけました。本当にありがとうございました。このターミナルにつきましては式典で上杉が申し上げたようにバスロケーションシステムをとっています。もちろん駅前の標識でバスが今どこにいるかということもわかりますけれど、みなさまお手持ちのスマートフォンでも今バスがどこにいるか、そして何分後にバス停に到着するか、これが姫路駅に入ってくるバスすべてで網羅できるようになりましたので、かなりの利便性アップになったと思います。

また、バスターミナルの周辺におきましては、Wi-Fiの機能も導入いたしました。外国人の方の来訪もかなり増えるということで、駅前に来られました方々は姫路限りということで、これを見て頂きますと、いろいろな姫路の情報、またバスの乗り方等も出てくると思いますので利便性が増えると思っております。私どもは、安全を第一に今後も輸送してまいります。バスターミナルの方はこういうことで、本当に立派なものにしていただきまして大変うれしく思っております。ただ、バス事業につきましてはバス乗り場だけでは十分じゃないということで、5月ごろからこのバスターミナルと神姫バスのバスターミナル、この間の土地が少しだけ残っておりますので、一階には乗車券の発売窓口、これを兼ね備えたビルを建てたいと思っております。

バスを待つお客様が、今度は野外になりますので寒い日、また暑い日、これらをゆっくりすごしていただけるような飲食店もこのビルの中に兼ね備えたいと思っております。こちらの完成は来年の4月末を予定しております。完成しましたら駅前にまたひとつ華を添えることが出来るのではないかと思っております。最後になりましたけれども、バス事業につきましては、もちろん公共事業、公共交通事業として頑張って参りますけれども、バス事業は一方では街づくりのためのアクターであると思っております。駅前の施設の方がたと連携をとりながら街の賑わい作りに努めてまいりますので、どうぞ今後ともご指導ご鞭撻をいただきますようよろしくお願いいたします」と街づくりと連携した事業展開を述べて主催者代表の挨拶とした。

来賓の梶原景博・日本バス協会理事長は「姫路の方々の故郷に対する思い、誇りを強く感じた次第でございます。多くの皆様の期待に応えてこの駅前広場とバスターミナルが、その賑わいの一つの中心として末永く町の発展を支えていくことを心よりご祈念申し上げます」と祝辞。矢木隆次郎姫路市議会議長の祝辞に続き、主催者、来賓による鏡開き、三宅知行・姫路商工会議所会頭の乾杯発声で祝宴となった。