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日本特殊陶業、米大手自動車部品Wells社の全株式を取得
日本特殊陶業は5月12日、米国の自動車部品のリーディングカンパニーの一つであるUCI Holdings Limited社( CEO:Mr. Bruce M. Zorich、本社:米国イリノイ州)から、UCI Acquisition Holdings (No.2) Corp.(以下、 UCI Acquisition 社)の全株式を取得することを決定したと発表しました。

実質的には、UCI Acquisition社の傘下にあるスイッチ、イグニッションコイルや圧力センサ等の部品を手掛ける Wells Manufacturing, L.P.(CEO:Mr. David F. Peace、 本社:米国ウィスコンシン州、以下Wells 社)の事業取得となります。

1. 株式取得の目的と背景
日本特殊陶業は、自動車等の内燃機関にて燃料に着火する役割であるスパークプラグにおいて世界トップシェアを有しています。また、排気酸素センサ等でも世界トップシェアを有しており、自動車関連事業を当社の収益の柱として展開しております。このポジションを今後も保ちつつ、さらに自動車関連事業を強くするため、同社ではさまざまな可能性を検討しており、製品ラインアップの拡充も検討しておりました。

Wells 社は、米国にて100 年以上続く老舗の自動車関連部品メーカーです。主力製品としてはスイッチやイグニッションコイル、圧力センサなど幅広い製品ラインアップを有しており、米国の補修市場においてリーディングカンパニーの地位を築いています。しかし、米国以外の販売について課題を持っており、拡販策を検討しておりました。

そこで、日本特殊陶業が長年築き上げた全世界での販売網を活用し、補修市場において当社製品の拡販と併せてWells社の製品を広く拡販して得られるシナジー効果が大きいと判断し、このたびWells社の全株式を取得することといたしました。

2. 本株式取得の概要
1) 契約締結日: 2015年5 月8 日
2) 契約内容: UCI Acquisition社の全株式を当社が取得
3) 取得総額: US$ 257.5 million
4) 株式取得日: 2015年7 月1 日(予定)

3. Wells 社の概要
1) 会社名: Wells Manufacturing, L.P.
2) 設立: 1903年
3) 所在地: 米国ウィスコンシン州フォンジュラック
4) CEO: David F. Peace
5) 売上: US$ 222 million (2014年12月期)
6) 営業利益: US$ 25 million (2014年12月期)

4. 当社業績への影響 本株式取得が当社業績に与える影響については、本日発表しております2016年3 月 期の連結業績予想に織り込み済みです。