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富士通テン、「クラウド型タクシー配車システム」新発売 (1/2)
富士通テンは5月25日、タクシーの配車を効率的に行う「クラウド型タクシー配車システム」を開発し、販売子会社の富士通テン販売より2015年6月1日に発売することを明らかにしました。

富士通テンは、「人」「クルマ」「社会」のデータをつなぎ合わせて、お客様一人ひとりに合わせた新たな価値を提供する車載情報機器・サービスのコンセプトFuture Link®を2014年秋に発表し、同社の全ての事業分野に展開を進めているそうです。今回の新製品はこのコンセプトを具現化したものとのことです。

「クラウド型タクシー配車システム」は、配車を管理する機能をクラウドセンターに集約することにより、これまでタクシー会社毎に所有していた専用サーバが不要となり、設備導入にかかる初期費用の低減ならびに時間の短縮、24時間の保守体制で障害を迅速に解決するなどの特長があるとしています。

また、富士通の位置情報を活用したクラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(スペーシオウル)」(以下、SPATIOWL)を使用し、気象情報や鉄道の運行情報、イベント開催情報など位置に紐づいた様々なビッグデータと連携してタクシー需要の予測に役立つ情報を分析することで、計画的な車両配置や効率的な流し運行などを実現するサービスを、2015年秋頃より順次提供していく計画です。

なお、タクシーと配車センターをつなぐ通信手段は、クラウド型タクシー配車システムでは日本で初めて※1、専用電波を使用する「デジタル無線」と、携帯電話網を使用する「IP無線」の両方に対応しました。