自動車ニュース
富士通テン、「クラウド型タクシー配車システム」新発売 (2/2)
製品化の背景

これまでの タクシー配車システムでは、専用サーバを各社で所有していただく必要があり、導入費用に加え保守・メンテナンスの維持費用、管理工数などが、タクシー会社様の負荷となっていました。また、国内のタクシー無線は、2016年にデジタル無線に完全移行される予定で、切替えが未完了のタクシーが2割約4万台残されています。富士通テンは、タクシー無線配車システムの開発で永年培ってきた車載化技術に、親会社富士通が保有するICTを融合させ、これら課題の解決に加え配車効率を高める付加価値の高いクラウド連携の新製品を提案し、タクシー無線のデジタル化移行をサポートいたします。富士通テンは2003年8月に世界初のデジタル無線を使ったタクシー配車システムを発売。これまでに全国のタクシー事業者様に約530システム、デジタル無線機4万台以上を納入し、タクシー向けデジタル無線機の累計台数業界トップ32%※1のシェアを獲得しています。

主要システム構成

クラウドセンター タクシー会社様で準備していただく主要機器
配車センター
(受付・配車用パソコン) タクシー
(車載機器)
クラウドセンター
写真はイメージです 受付・配車用パソコン 車載機器

(注)車載機機器は富士通テン製、パソコンは富士通製のご利用が必要です。
(注)システム構築には無線基地局などが必要になる場合があります。

システム価格(参考価格)

タクシー100台 Type−A(自動化で配車が可能なシステム)のケース
●システム導入価格 約5,000千円(税別) (無線基地局設備、車載機器は除く)
(クラウド非対応システムと比べ 50%減)
●クラウド使用料 (月額)約100千円(税別)
(注)車両台数、受付・配車用パソコンの数、使用ソフトなど構成内容により価格は異なります。

「クラウド型タクシー配車システム」の主な特長

1.必要最小限の費用と設備で利用可能

初期コストを大幅に低減
インターネットに接続されたパソコンと必要最小限の機器があればクラウドサービスの利用が可能です。
専用サーバの設置が不要となり、初期投資が低減できる他、スペースの有効活用もできます。

2.安心の保守体制

24時間の保守体制で障害を迅速に解決
タクシー会社様と堅牢なクラウドセンターをインターネット回線で接続。万が一システムトラブルが発生しても万全の保守体制でスピーディーに対応するので、安心して配車システムをご利用いただけます。

サーバ管理者やデータベースの管理が不要
配車システムに必要なサーバやデータベースはクラウドセンターで一括して構築・管理します。定期的なサーバ再起動など煩わしいシステムの保守管理と、サーバ管理者の設置が不要です。

3.情報はいつでも新しく

常に最新ソフトが使用可能
クラウドで最新の配車ソフトを提供します。煩わしいバージョンアップ作業なども不要です。

  
最新版地図が使用可能
タクシー会社の配車センターで使用する地図データベースは、クラウドセンターで自動で更新するので、最新データを利用した配車が行えます。
(注)更新の頻度は不定期です。変更の生じたエリア毎に更新されます。
(注)配車センターのパソコンに直接地図データをインストールして使用することも可能です。

4.ビッグデータ連携で計画的車両配置や、効率的な流し運行を実現
                       (2015年秋頃より順次サービス開始予定)

富士通のクラウドサービス「SPATIOWL」を使用し、気象情報や鉄道の運行情報、イベント開催情報など様々な位置情報に基づくビッグデータを連携させることが可能です。タクシー需要の予測に役立つ情報を分析・提供し、計画的な車両配置や効率的な流し運行などを可能にします。

Future Link® とは

「人」「クルマ」「社会」のデータをつなぎ合わせて、新たなモビリティライフを提供する車載情報機器・サービスのコンセプトです。
個人の運転特性などの「人」に関わるデータ、車載機器・センサーなどから得られる「クルマ」およびそれらの周辺状況に関するデータ、インフラやインターネットなどから得られる「社会」のデータをつなぎ合わせ、お客様一人ひとりに合わせた新たな価値の提供を目指します。

SPATIOWL(スペーシオウル)とは

走行する車両からのプローブ情報※2、人や施設の情報、センサー情報、インターネット情報などから収集される大量の位置情報を活用し、新たな価値を提供する富士通のサービスです。