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「プレゼンの重要性痛感」 近運局定例会見
近畿運輸局の阿倍竜也交通部長、本田邦彦監査指導部長らの定例会見が5月21日、開かれた。
 
会見では各地域で開催の準特定地域協議会の内容について阿倍部長が述べて京都の準特定地域協議会が好例として「適正化、そして大事な活性化に向けての協議が欲しい。また大阪の準特定地域協議会における住民代表や自治体の発言から「業界外への情報発信、プレゼン力の重要性を痛感した」と感想を述べた。

出席した大阪準特定指定地域協議会の例を引いて、住民代表の「業界で意見が分かれたら私どもは判断できない」と自治体の方の「持ち帰って再検討したい」の発言で、プレゼンの重要性を実感した」と。また「指定反対側の事業者発言には必死さが伝わってきた。指定は間違いではとなってくる」とも指摘した。阿倍部長らへの質問内容と回答は以下の通り。

質問=1.藤本和往旅2課長、自動車監査指導部の本田邦彦部長、前嶋光徳首席自動車監査官の就任抱負を2.各地域協議会のどう受けたか。今後求める議論は3.特定地域の指定はいつ頃か4.指定と決まった神戸、奈良の第1回特定指定協議会は5.預かり減車は認可されるか、具体的な削減は6.大阪の次回までの課題は7.大阪の準特定地域協議会のプロセスについての感想は8.「ドライバーの首を切らなければならない」や「減車しても良くならない」には9.個人タクシーが構成員となっていない理由。「近畿ルール」をいつ、だれが定めたか
10.「指定反対」の構成員が提示を求めた年齢別賃金比較の提示を願いたい11.京都の深夜早朝割り増し廃止に審査状況について12.高齢乗務員の事故対策について13.訪日外国人の取り組みについて14.大阪都構想の結果について15.監査指導の問題点と解決について16.26年度の各府県の監査件数と主な端緒、違反内容を

1.藤本課長「需要が減っている状況において、いかにタクシーを利用していただけるかということが非常に重要だと思う。公共交通機関として十分その能力を発揮できるような議論をしっかりしていただく。業界の皆さんと知恵を絞ってこの案件いついては取り組んでいきたい。」
本田部長「監査というものは、暇であるほうが良い。それだけ利用者の皆様が法令を遵守しているということなので。自動車監査指導部には役割がある。安全で安心な輸送の確保という役割。しっかりやっていかなければならない。現在の人員で如何に効果的な監査を実施するか。この辺が私どもの課題ではないのかなと。その辺を如何に効率よくするか。やるべきことはやらなければいけない。」
前島監査官「事故の未然防止を目指す。」
2.阿倍部長「それぞれの協議会の会長に感謝する。自治体、住民の方々にも参加いただき感謝する。候補地では業界内の内向きの議論がやや多かった。全体でタクシー業界をどう良くするかといった議論をお願いしている。京都での議論は良かった。多様な議論が交わされていた。」
3.阿倍部長「確たることは申し上げることが出来ないが、夏という範囲の中でなされるのでは。」
4.阿倍部長「秋ぐらい」
5.阿倍部長「いつでも戻せるというのは、なかなか単純にはいかないと思っている。後半の質問については内容次第といったところである。今はあまり具体的なことを申し上げることは出来ない。」
6.阿倍部長「その場での議論は大事である。自治体や住民代表の型の意見が決定打となる局面があった。」
7.阿倍部長「反対派の発言からは必死さが伝わってきた。賛成派はそれほどでもなかった。地域交通政策では意見交換を重視する仕組みになっている。地域のいろんな方々が集まる協議会の中での意見公開で地域の交通のあり方が決まっていく。その協議会の中での発言で協議の方向性が決まっていくので、プレゼン力・発信力がこれからは問われると痛感した。それぞれ各自がどう考えているかをしっかり表現しなければならない。」
8.阿倍部長「我々の見解としては、特定地域に指定されるべきだというのではなく、地域の同意のもとに基準を踏まえて頂くのが重要であると考えている。タクシードライバーは雇用の流動性が高いというイメージであり、反対派の意見のようにはなりにくいのではと考えている。活性化と需要増の取り組みを合わせて行う必要がある。減車だけではいけない。」
9.阿倍部長「構成員としての申し出がなかったからなっていない。近畿ルールということではなく、全国共通のルールとして理解している。申し出があれば構成員になる。」
10.阿倍部長「次回提示したい。若い乗務員が参入しないのが問題。賃金が課題。賃金を高めて魅力ある産業にならないといけない。」
11.阿倍部長「鋭意審査中であるとしか申し上げることができない。地域への影響が大きいので慎重に行っている。個人に対しても同様に対応する。」
12.阿倍部長「ニンタク制度の周知を徹底したい。」
13.阿倍部長「大阪タクシーセンターの取り組みは非常に高く評価しており、ぜひとも成功していただきたい。」
14.阿倍部長「特定の地方自治体の件についてのコメントは差し控える。」
15.前島監査官「本当に行かなければならない監査が漏れないように取り組む。」
16.前島監査官「もうしばらくお時間いただきたい。」