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三菱電機、リアルタイムレーザー点群生成技術を発表
三菱電機は6月23日、高精度GPS移動計測装置であるモービルマッピングシステム(Mobile Mapping System:以下MMS)の新技術として、リアルタイムレーザー点群生成技術を発表しました。

これにより、リアルタイムで3次元空間位置データを作成し、迅速な状況判断を支援します。計測結果を現場で確認することで迅速な状況判断が可能となり、測量業務の効率化に貢献するそうです。災害発生時に被害程度を即時に計測することで、救助活動や復旧活動の早期展開を支援します。さらに、短時間のデータの差分が抽出できるので、不審物の早期発見に貢献するとしています。事前に取得したデータとの差分抽出時間の間隔を短くすることで、イベント会場などでの不審物の早期発見を可能とし、警戒・監視の高度化に貢献します。

3次元空間位置データを無線伝送し、遠隔地との円滑な情報共有を実現するようです。取得した計測結果を無線伝送することで、遠隔地での同時モニタリングが可能になりました。遠隔地でのモニタリングにより迅速かつ的確な初動指示が可能になり、災害時の減災に貢献します。

三菱電機は今後の事業展開について、「今回開発した技術によるリアルタイム機能を、従来のMMSが活用されている測量分野に加え、災害対策、警備・監視、社会インフラ管理、ITS※などの新たな分野に展開し、今年度から顧客ニーズに合わせて順次製品化します。特にITS分野では、自動運転用3次元基盤地図の整備促進に貢献します。また、2018年度に4機体制に整備される準天頂衛星のセンチメータ級測位補強サービスを活用したリアルタイム測位を実現し、社会の利便性向上に貢献します。」とコメントしています。