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兵庫県トラック協会 第57回定時総会
兵庫県トラック協会(福永征秀会長)は6月19日、ANAクラウンプラザホテル神戸で第57回定時総会を開き、平成26年度会計書類を原案どおり承認。任期満了に伴う役員改選は、理事55人、監事3人の候補者を一括承認した。
新理事はよる臨時理事会で福永会長を再選、新副会長に櫻井光男(加西合同貨物自動車)を選任し北野譲氏、亀田昌廣氏、原岡謙一氏が再選し、太田啓三・専務理事、脇田政司・常務理事も再選した。

 福永会長は総会の冒頭挨拶で「我々協会、色々と困難が待ち受けております。タクシーとの違いは、人とモノとの違いかと思いますが、働く方の環境はトラックであろうと、タクシーであろうとそれぞれ余り変わりはないわけです。そういう状況の中で、やっと厚生労働省、国交省が重い腰を上げて、我々トラック輸送の取引環境、労働時間改善協議会が作られました。今後、順次各地にも協議会を立ち上げるという運びとなっています。取引環境というのは色々とありますが、これは我々業界内の問題と思いますが、大方は「荷主さん」の影響であるところです。我々事業者が、自分のところの定数、労働時間の範囲内で仕事をするということを、我々自身が決めればできるわけでございます。
 
 しかし、今がチャンスだと思っています。人手不足という環境の中で、これをフルに活かして、なおこれ以上に効率的に・合理的に物事を進めることができるように、仕事を効率化し、生産性向上という形で物事を進めていけば、圧力も緩和され物事を進めることもできる。運賃の問題は合わせて物事を推進すればいいと思います。需給環境との問題もあり、なかなかうまくいかない現状です。しかし、ここで我々が勇気を持って、我々のペースで仕事をさせてください。先日、サービス産業の生産性向上に関する協議会というのが共同で初会合がありました。旅館業・飲食業・介護・トラック運送事業などが先日首相官邸で安倍首相と甘利大臣と経団連・榊原会長と各種団体の長・会員らによって色々と事例等の発表がありました。これに基づいておそらく第4回ぐらいまで開かれると思います。その中で我々も生産性向上ということで、私が思うのはこれも当局のほうで大体の骨子を作ってくれておりました。それを見ますと、生産性の向上ということについては、製造業の専門家の意見を織り交ぜて推進するということが入っており、なぜ製造業の専門家という言葉があると思いました。私自身、我々業界の専門家、今までは置き去りにされてきましたが、やっと行政が立ち上がってこういう環境づくりが進んでいます。そうすることで、業界の新たな改善点の方向性を見出していくという時期に来ておりますので、一つずつご支援ご協力をお願い申し上げたい。とにかく我々がそういう時期に来ています」と協力をもとめた。

 また、再選となった就任あいさつでは、「協会運営とは何か。同調を求めるのでは無しに強調をしていく。これがトラック協会の役目だと思っています。いろんな事情、いろんな政策等ありますが、それぞれに皆さん方の強調を求めながら物事を進めて行きたいと思います。同調を求めるとどうしても反発が生まれてしまいます。我々の業界は変化してきております。それがいい方向に変化して生きていると私は思います。従来は我々の主張することだけ、という形で、それをしてくれるのかしてくれないのかということだけでいっておったのですが、社会との共生ということを定款で謳っているように、社会とともに我々が事業運営していくだけでは何をするのかなぁ。その辺が多少認められたのか、行政も我々の環境、生産性向上あるいは労働時間等の改善ということに本腰を挙げて取り組んでおりまして、これをさらに推し進めて、我々業界が社会的地位の向上に努められるように、皆様方のご支援ご協力を受けながら進めたいと思っております」と今後の協会運営に理解と協力を訴えた。