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ブリヂストン、びわトープ産カワバタモロコの提供
株式会社ブリヂストン彦根工場(工場長秋山徳浩)は7月7日、「びわトープ※1」で繁殖した絶滅危惧種に指定されている淡水魚のカワバタモロコ60匹を東近江市立湖東第二小学校のビオトープに提供しました。7月28日に発表しました。

これは、2011年より「びわ湖生命(いのち)の水プロジェクト※2」において同社と共同研究している三重大学の研究員(リサーチフェロー)の鈴木規慈(すずきのりやす)氏からの提案に応じたものです。カワバタモロコの贈呈は全校生徒が集まった「ビオトープの集い」で行われ、6年生の児童の手により同校のビオトープに放流されました。

カワバタモロコは、絶滅危惧種に指定されている淡水に生息する体長約5cmの魚類です。近年、琵琶湖周辺の小中学校等教育施設を中心に、その繁殖活動に取り組む団体が増えてきており、いち早く繁殖に成功した同工場としては「びわトープ」で育ったカワバタモロコや、「びわトープ」の設計・管理技術を提供することで、琵琶湖の生態系を取り戻す活動を支援していく予定としています。

※1 びわトープは、彦根工場の敷地内にあるビオトープ(動植物が生育することを目的に造成または復元された小規模な生息空間)で、カワバタモロコなどの繁殖環境を整えることを目的とした施設です。ここではカワバタモロコのほかに、土蛙やカヤネズミなど、以前琵琶湖に数多く生息していた生き物も生育しています。

※2 びわ湖生命の水プロジェクトは、2004年に活動を開始した、地域の様々な団体と連携しながら琵琶湖の水環境を守る活動です。地域の方々などと生態系モニタリングを行う自然観察会や、カワバタモロコの繁殖活動などを行っています。