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バスの安全運行と適正運賃収受の呼びかけ
兵庫県バス協会(長尾真会長)は9月「平成27年度バス総合安全プラン2009研修会」を開催した。
 
長尾会長は主催者挨拶で「公共の交通機関であるバスの利用者は、事故はゼロと意識されるのは当然である。安全にはコスト、労力が要るが、私達の使命は、ここよりぶれることは許されない。2009プランへの参加でさらに安全運行管理をお願いしたい」と述べたあと、貸切事業については「2点申し上げたい。1点目は安全性評価認定制度(星マーク)です。会員99社中現在29社(3割)が取得。今年申請は8社でこれを合わせても37社で50%弱です。自治体、学校にも星マークは認知され、関空への臨時の指定区域にも星マークが最低条件です。さらに多数の取得を願いたい。2点目は4月から始まった新運賃です。1部では適正な収受がないと聞く。手数料キックバックの上乗せや、昼食、旅館込み、中型料金で大型配車等違反も聞く。この新運賃は安全コストを上乗せしており、それを収受しないのは、自ら安全を守らないと主張しているものだ。当局は監査強化をお願いしている。新運賃で貸切事業の体質改善を図って頂きたい。今がラストチャンスととらえ、乗合事業とともに安全全てに優先することを再認識して下さい」と訴えた。
 
研修会は、岸田直也・兵庫県警交通部交通企画課安全指導係長が「最近の交通情勢について」と題して講演した。岸田氏は、運行管理者の責任について述べて「マイカー運転でも業務なら会社に責任がくる」など事例を示した。また事故事例を映像で解説した。
 
次に藤原拓也・兵庫陸運部整備部門技術専門官は「輸送の安全について」をテーマに講演した。意識を失った運転者を間一髪で乗客が止め事故をまぬがれた画像などで、健康起因の事故増加と、健康管理マニュアル作成などを解説した。参加者約70名。