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第23回タクシーマナー向上推進会議 10月3日にキャンペーン
神戸市産業振興局(加藤久雄局長)が主催する「タクシーマナー向上推進会議」の第23回会合が、9月8日神戸市役所1号館会議室で開かれた。各団体からは、これまでの取組みが報告され、意見交換が行われた。

冒頭、加藤久雄局長が挨拶を行い「神戸市では約3500万人の観光客をお迎えしている。外国人観光客数については74万5000人と昨年に比べ1.5倍の伸び率。今後さらに伸びることが予想されている。タクシーは神戸についての第一印象を決める大切なポジション。マナー向上に協力を」と述べた。

次に、神戸市側から、同市にあった苦情が報告された。「ポイ捨て、マナー違反、サービスの悪さは観光都市としてふさわしくない」。「車内の汚さが目に付く。また、駅から通院先の病院の玄関前まで頼んだが、病院の近くで下ろされ、歩かされた」との声が寄せられた。

そのほかにも、昨年10月に実施したモニター調査結果について「行き先指示時の返事の有無や降車時のお礼といったマナー部分の低下がみられた」と報告された。

続いて、参加者団体からこれまでマナーの向上についての取組み報告があった。湯口晃・神戸個人タクシー事業協同組合常任理事は「忘れ物が非常に多い。領収書を受け取っていればどのタクシーに乗っていたかがわかるので、受け取りを徹底して欲しい」と協力を求めた。

また、今後の取り組みについて、観光の日である10月3日の午前10時からJR三ノ宮駅や新神戸駅のタクシー乗り場で乗客とのコミュニケーションに役立つチラシやリーフレットをドライバーに配布し啓蒙活動を行うタクシーマナー向上キャンペーンや、タクシーマナーモニター調査を三宮、新神戸で実施し、今後の指導に活用することなどの案がまとめられた。

その後の自由意見交換会では、吉川紀興・兵庫県タクシー協会会長が「禁煙・服装の乱れに厳しく取り組み、第一印象を上げていきたい。外国人観光客に対しての接客についても考えていきたい」と協力することを述べ、滝本照夫・全兵庫個人タクシー事業協同組合理事長は「組合員と執行部と気持ちの乖離がある」と問題提起を行った。小笠原章・兵庫県タクシー協会タクシーサービスセンター運営指導課長は「当センターでは運転者登録・新人運転者講習を行っている。10月より兵庫県全域で運転手の登録、運転者証の発行が必要となる。悪質な運転者の排除につながるはずだ」と述べ、様々な議論が交わされた。