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トヨタ、SDLを用いた車載システムを商品化
トヨタ自動車(株)は、フォード・モーター・カンパニーおよびその子会社リビオ社と、同社の「スマートデバイスリンク」の展開で協力すべく、共同で仕様開発・運営を行う枠組みを構築することで合意しました。今後、他の自動車会社やアプリ開発会社にも、参画を呼び掛け、また、トヨタとしても今後、SDLを用いた車載システムを商品化する予定です。

SDLは、スマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソースプラットフォームであり、ユーザーは、車載の音声認識機能や操作パネルを通じ、車内でアプリを操作することができます。

2011年8月にトヨタとフォードは次世代車載テレマティクスの標準化に関する協業に合意。2015年6月に両社とリビオ社で、SDL導入に向けた検討に入ることで合意して以来、検討を重ねてきた結果、トヨタはSDLがクルマとスマートフォンアプリの連携に適したプラットフォームであると判断したということです。

SDLを用いることで、自動車会社はスマートフォンのアプリケーションを、自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて、より安全・快適に利用いただける形で提供することができます。また、SDLを採用する自動車会社が増えれば、アプリ開発者はSDLを用いて、複数社の車載システムと互換性のあるアプリを一度に開発できるため、短期間でより多くのアプリをユーザーに提供できるようになるということです。

トヨタの寺師茂樹副社長は「クルマの特性に合った、安全に、安心して利用いただけるスマートフォンとの『つながる』サービスを開発することが、自動車会社だからこそお客様にお届けできる価値だと考えている。そうした思いを共有する多くの会社が、SDL展開に向けた今回の取り組みに参画いただけることを期待している」と述べました。