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CRF1000L Africa Twinを発表
ホンダは、新開発の水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒998ccエンジンを搭載したアドベンチャーモデルの「CRF1000L Africa Twin」を、2月12日に発表しました。2月22日から販売が開始されました。

モトクロス専用マシン「CRF450R」「CRF250R」など、レーシングマシンの開発で培ったノウハウを活用した4バルブの「ユニカムバルブトレイン」を搭載。カムシャフトには、ホンダのフラッグシップスポーツモデルである「CBR1000RR」と同じ素材の軽量キャストカムシャフトを採用。また、「クランクケース内蔵オイルタンク式ドライサンプ構造」により、クラストップレベルの最低地上高を実現。ウォーターポンプはクラッチケースに内蔵してオイルポンプともにバランサーシャフトで駆動させることによって、軽量でコンパクトなパッケージを実現しました。

出力特性は、270度位相クランクシャフトによって、回転数の上昇に伴い、小気味よいパルス感と力強い排気音を演出しながら動力を路面に伝達するトラクションを感じさせるとともに、「2軸プライマリーバランスシャフト」が振動を低減します。

また、変速機にはマニュアルミッションとともに、ホンダ独自のDCT搭載車をタイプ設定。マニュアルモードのほか、燃費性能とクルージングを最適なバランスで発揮できるように設定された「Dモード」、スポーティーな走りをさらに追求した3段階のシフトパターンを選択できる「Sモード」の2つのオートマチックモードを備えています。また、新機能として登降坂を推定する制御を採用し、傾斜角に最適なシフトパターンを選択します。

さらに、このDCTは、不整地においても本来の性能を最大限に発揮するために、インストゥルメントパネルの右側に装備したG-スイッチで、スロットル操作による駆動力変化をダイレクトに後輪へ伝達するように制御を変更し、オフロード走行時に重要なマシンのコントロールを容易にします。

2灯ヘッドライトは、初代Africa Twinのアイデンティティを踏襲。適度なしなやかさと剛性を併せ持つスチール製のセミダブルクレードルフレームは、“オフロード走行”や“高速道路での快適性”、“荷物積載時の走行”など、さまざまな状況下においても必要な剛性を確保し、軽快性と安定性を高次元でバランスさせました。

ブレーキは、フロントに4ポットラジアルフィットキャリパーと、310mmのウェーブ形状のフローティングディスクを組み合わせて装備。リアブレーキには、256mmのウェーブ形状ディスクを採用。さらに、リア側のABSはオン・オフの切り替えを可能とし、オフロード走行の使い勝手を向上させています。

サスペンションは、路面からのショックの吸収性に優れたロングストロークの倒立フロントフォークとし、路面状況に応じて可変できる「フルアジャスタブル機構」を採用。リアショックは、工具無しで調整が可能なダイヤル式油圧プリロードアジャスターを含むフルアジャスタブル機構を採用。ホイールは、フロントとリアに21/18インチのスポークホイールを採用し、それぞれ90/90-21、150/70R 18サイズのタイヤを装備しています。

シート高は「シート・アジャスト機構」を採用し、タンデム走行時や足つき性を重視するような状況において、シートの脱着操作だけで簡単に変更が可能。スタンダードポジションの870mmから20mm低い850mmへ変更可能としています。

 ○目標販売台数
  年間 1,000台
 ○メーカー希望小売価格(消費税込み)
  CRF1000L Africa Twinデジタルシルバーメタリック 1,350,000円円〜