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バス路線維持対策費の拡充などを決議 近畿バス事業者大会 (2/2)
 冒頭、澤田会長は「バス事業を取り巻く環境は以前にもまして非常に厳しい状況です。バスが人と環境にとって優しい乗り物であるように、地域社会に受け入れられるよう、さらに努力を積み重ねてまいります。また地域経済の活性化及び再生という課題に対しましても、地方公共団体との連携を密に国の助成措置を有効に活用しつつ、利用しやすいバスつくりに努力してまいります」とあいさつした。

 次に、近畿運輸局自動車交通部長の長井総和氏を講師に「バス事業の現状と将来」をテーマに、仏教大学社会学部教授の高田公理氏を講師に「街を見つける日本を歩く」と題して講演があった。

 講演で長井部長は「和歌山を題材に地域公共交通の再生に向けた指針作り調査事業に取り組んでおります。年度内には取りまとめたいと思っています」と説明しバス産業の将来について「地域のニーズをどうやって拾えるかに、かかっているのではないでしょうか。今後の新しい動きとして交通基本法の検討が始まりました。来年6月をめどに本省のほうで検討が進められております。関係者の意識が変わってくれば、自治体との連携や地域住民との協同が進みやすくなるのではないかと期待しております」と語った。