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兵庫県安全運転管理者部会連絡協議会、第48回総会開く
兵庫県安全運転管理者部会連絡協議会(木下絋一会長)は3月1 日、パレス神戸(神戸市中央区)で第48 回総会を開き、平成28年度事業報告、事業計画を承認した。

木下会長は「平成27年の全国交通事故死亡者数は4117人で、前年比4人の増加となった。これは15年ぶり増加である。兵庫県下では171人で、11人減少で過去最小となったが、都道府県別では第7位の多さ。中でも高齢者死者数は84人で全死者数の49パーセントを占める。平成27年県下の人身事故は28542件と前年比1576件減少した。負傷者も35203人で1691人減少した。そんな中で飲酒運転による人身事故件数は182件で、死亡事故もそのうち6件起きている。 安全運転事業者選任事業所がかかわったものは9人となっており、前年比1名減少、人身事故は656件で322件の減少、負傷者も795人と378人の大幅な減少となった。これは、みなさまの取り組みの結果である。より一層の効果的継続的な交通事故の取り組みが求められる。新安全な交通社会の実現に向け、引き続き皆様にご協力をお願いする。春秋の交通安全運動や無事故・無違反運動『チャレンジ100』など全面的に事故防止に努めているが、今後も安全で安心な交通社会の実現に向け総力を上げて取り組んでまいりたい」と挨拶した。

来賓祝辞で出口弘也・兵庫県警察本部交通部長は「県内事故死者数は171人で、2年連続の減少であり、統計を取り始めた昭和22年以降最少である。しかし、未だに年間500人が亡くなり30000人が負傷しているので、これからも対策は必要である。特に、高齢化の進行に伴い、高齢者の対策が必要である。飲酒運転による人身事故発生件数は182件で全国ワースト4位となった。自動車乗車中の事故死者数のうち約半数がシートベルトをしておらず、このうち8割が着用していれば市死亡にはいたらなかったとされている。高齢者に対する交通安全教育、飲酒運転のような悪質な交通違反に対する取締り、すべての座席へのシートベルト着用といった取り組みを進めている。先日のスキーバスの事故から安全運転管理に対する重要性が改めて認識されている。安全運転管理者や従業員に対して、安全運転指導に対する法的な業務の的確な推進について、ご指導をお願いする」と述べた。

このあと、池田典孝・兵庫県警察本部交通部交通企画課調査官より、最近の交通情勢について講演があった。兵庫県警では、交通安全メッセージをラッピングした自動販売機による広報啓発を実施するとした。

なお当日は総会に先立って表彰式が行われた。株式会社NEO DAISEI 櫨谷事業所(神戸西)など68事業所が安全運転管理優良事業所として、富士通テン株式会社・阿部清文氏(兵庫)ら71名が優良安全運転管理者等として出口本部長から表彰された。また神戸北部会(小谷勝会長)ら32 の成績優良部会も会長表彰があった。