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デンソー、産業用ドローンを開発
株式会社デンソーは4月8日、ヒロボー株式会社の協力を得て、道路の橋などの社会インフラ(以下インフラ)の点検に使用する産業用UAV*(ドローン)を開発したことを発表しました。

これまで道路や橋などのインフラ点検は、自治体など設置主の自主点検に委ねられていましたが、今後、道路や橋などの老朽化が進むと予測される中、2018年から国が主導し計画的な点検を行うことが予定されています。そのため、インフラの点検の効率化に向けたロボットの活用が求められています。

今回開発したUAVは、インフラ点検で求められる3つの性能を兼ね備えているのが特徴です。一つ目は強風や雨中でも飛行できる対候性、二つ目は構造物に近接して定位の姿勢に制御できる安定性、三つ目は安全制御システムで運用できる安全性です。

これらの性能は、デンソーがこれまで培ってきたセンサーおよび制御のエレクトロニクス技術と、無人ヘリコプターの開発・製造で長年の実績があるヒロボーの機体開発力を結集して実現しました。

今後は、実証実験を重ねてUAVの機体の完成度を高めていくとともに、インフラ点検などのサービス開発を関連事業者と共同で進めていき、国が計画・推進するロボットを活用したインフラ点検の本格運用に合わせて、適用可能なシステムにしていく計画です。

* UAV:無人航空機Unmanned Aerial Vehicleの略