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第4回定時総会開く─近畿トラック協会
一般社団法人近畿トラック協会(坂本克己会長)は6月28日、大阪新阪急ホテルで第4回定時総会を開き、定款の一部変更、平成27年度事業報告、同決算を原案どおり承認した。また、大阪府トラック協会の役員改選に伴い、会長の坂本克己氏と理事の桐原正明氏が退任、川端英治氏(南海通運(株))と滝口敬介氏(大阪府トラック協会専務理事)が理事に就任した。

続けて第13回理事会が開催され、役員の改選が行われた。会長に辻卓史氏(大阪府トラック協会会長)、副会長に川端英治氏(同副会長)、専務理事に滝口敬介氏(同専務理事)が就任。坂本克己氏は相談役に就任した。

辻新会長は挨拶で「つい先日大阪府トラック協会の会長に就任したばかりだが、さらに重い責任を背負うことになった。前任の坂本会長は類まれなキャラとリーダーシップで業界を引っ張ってもらった。皆さまの衆知を結集して透明性のある開かれた協会運営に努めていきたい。近畿2府4県で共通するドライバー不足、高齢化などの問題があるが、全ては適正運賃の収受につながる。その妨げとなる規制緩和のあり方など共通の問題を協議してひとつの方向性を出していきたい」と決意を述べた。

来賓祝辞では、若林陽介・近畿運輸局長は「国土交通省では現在、生産性革命として、人口減少化社会においても経済成長を実現するべく、働き手の減少を上回る生産性向上を図る活動を行っている。サービス産業は製造業に比べて生産性が低いと言われている。その一つが物流である。生産性の向上のためには、きちんとした対価をいただくことが必要。また、一回の運行で2時間もある手待ち時間をなくしていかなければならない。2020年までに物流事業で労働生産性を2割アップさせるのが目標。具体的には、トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会をパイロット事業として考えている。利潤が上がれば賃金も上がるはず。そうしなければ若い人が来てくれない。トラック産業における好循環のための最初のトリガーになると思っている。もう一つ、労働力不足の問題がある。利用者や学生などに対して、社会に役に立つ仕事であることを伝えていかなければいけない。また、女性の雇用の促進についても近畿では力を入れている。日々の暮らしになくてはならないトラック産業を今後維持・発展していく取り組みを率先している近畿トラック協会の皆さまに改めて敬意を表したい」と述べた。その他、細野高弘・公益社団法人全日本トラック協会専務理事から祝辞。

次回の理事会は10月18日の予定。