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第3回タクシーを活用した検討会開く─神戸市
神戸市は、タクシー事業者(法人・個人タクシー)と神戸市内でタクシーを活用した地域公共交通網形成計画を検討しているが、11月11日、鈴木勝士・神戸市交通政策部長、小島洋一・同公共交通課長ら神戸市担当者、吉川紀興・兵庫県タクシー協会会長、前野博司・兵庫県個人タクシー協会会長ら事業者代表らが出席して「第3回タクシーを活用した神戸市地域問題検討会(非公開)」が開かれた。当日は、両者の要望により、正司健一・神戸大学大学院経営研究課教授を座長に迎えて進行した。

冒頭挨拶で、吉川会長は「この会で神戸市からいろいろ情報を受け、またこちらもいろいろな問題点や、住民・利用者からの要望に対処したいので、共に情報を共有して検討して参りたい」と。

鈴木部長は「3回目を迎え、本来のタクシーを活用した進め方について情報交換したい。こちら側から情報提供もしてタクシー業界からも提供いただき、地域の方々からの要望も申し上げたい。さらに鉄道、バス、タクシーの公共交通の将来像についても議論しており、進捗状況等についても報告したい」と述べた。

会合では、1. 神戸市地域公共交通網形成計画、2. 個別課題地域における検討の進め方、3. 今後の検討を進める地域(潮見台地域、北五葉地域)、4. 現在実証実験の地域(塩屋地域、大沢町)、5. 利便性向上策─など協議、報告して、意見交換した。

なお、神戸市側からは、タクシー事業者からの「バスの赤字路線助成と同様、タクシーへの助成と個別事業者との話し合いをやめて、協会を通じた対応を」と求めたことに対し「過疎地、郊外は、地域住民が望むなら助成も検討する。市街地は独自(業者)でお願いしたい。地域対策は協会を通して検討する」との回答があったもよう。