自動車ニュース
ライドシェア対策など大会決議─全タク第56回連事業者大会
全国ハイヤー・タクシー連合会(富田昌孝会長)は11月15日、徳島市のホテルクレメント徳島で第56回事業者大会を開き、「ライドシェア」と称する白タク行為を断固阻止する、タクシー事業の適正化・活性化の推進など8項目の大会決議を採択した。

大会は伊藤宏副会長が会長指名で議長となり進行、欠席した富田会長のあいさつを神谷俊宏理事長が代読して「業界は現在、存亡をかけた未曽有の危機にある。国民の安全を顧みない白タク行為を業界が一致団結して断固阻止しなければならない。そのためには利用者、自治体のニーズにしっかり応え、改正タクシー特措法に魂を入れることが急務だ」と協力を訴えた。

来賓祝辞で堀家久靖・国交省官房審議官は「ライドシェアは、安全・安心の体制が十分でないと主張していく。業界として社会環境の変化に柔軟に対応することも重要と考える。プロの事業者にしかできないサービスに一層の磨きをかけて頂きたい」とした。

閉会で川鍋一郎副会長はライドシェア阻止へ力を込めて「東京が、富田会長が、坂本克己本部長が頑張ってくれ、ではいけない。全員で戦って活路を開き、気合を入れてほしい」と訴えて終了となった。

なお、大会に先立って臨時総会、理事会が開かれ、吉川紀興氏(西神交通、兵庫)を副会長に、兼元秀和氏(キャビック、京都)を常任理事に、平尾文一氏(神戸相互タクシー、兵庫)を理事に選任した。