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景気回復は2ヵ月遅れ 経済講演会を開催 自販連兵庫県支部 (2/2)
 森川部会長は「リーマンショックに端を発する経済不況により、新車販売台数は連続して前年比を割り込むなど過去に類を見ない事態に陥っています。エコカー減税や購入補助金制度などの経済政策が功を奏し8月には前年比が13カ月ぶりに回復し11月度は全国で対前年比が136%、兵庫県に置きましては140・5%と好調を示しております。販売不振からの脱却が期待されますが、円高など今後も予断を許さない状況が続くものと思われます。業界の発展を期する為にも今後の経済動向を的確に把握し先見の明を持って対応していく必要があります」とあいさつした。

 神岡次長は世界的な不況について「アメリカでは07年にサブプライムローンの問題がすでに出ていました。証券化を通じて世界の金融メカニズムに組み込まれていた。さらに、リーマンショックにより金融の世界で相手の事が信じられなくなる。お金を融通できなくなってしまった。これにより流動性が著しく低下した。これがグローバルに大きな影響を与えています」と解説した。

 また、兵庫県の経済について「全国平均に比べ景気回復は約2カ月遅れていると思われる。兵庫県における輸送用機械のウエイトは全国平均より小さく、船などが多い。全国で生産が戻っているのは自動車関連だが、兵庫県は総体的に自動車関連が少ない。これが景気の戻りが緩い理由の一つ」と説明した。