自動車ニュース
兵庫陸運部長 春の交通安全メッセージ
平成29年春の交通安全運動キャンペーンに際して
神戸運輸監理部 兵庫陸運部長 岡田 研二

日頃から国土交通行政、とりわけ自動車交通行政に格別のご理解を頂戴し、また、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、平成28年中に兵庫県内で発生した交通事故における人身事故の件数を見てみますと、27,340件となっており、前年比で1,202件の減少で、死傷者数も減少傾向(死者数前年比19人減の152人、傷者数同比1,806人減の33,397人)の状況です。

一方で、交通事故死者数は減少傾向にあるとはいえ、全国では6番目に多いという統計となっております。

人身事故は加害者・被害者ともに不幸なことであり、国民一丸となって撲滅に向け注力する必要があります。

ご承知のように、国民においての自動車は今や8,100万台を超え、経済活動や生活活動全般に欠くことのできない移動・運搬手段となっておりますが、他方で、様々な課題にも対処していく必要性もございます。

また、平成28年1月15日に発生した「軽井沢スキ−ツアーバスの事故」は、自動車運送事業の社会的な信頼を失墜するものであり、まさに今、関係法令の改正等を行い、信頼回復に向けて、官民一体となって取り組んでいるところであります。

そのような折、本年も4月6日(木)から15日(土)までの10日間、全国一斉に「平成29年春の全国交通安全運動」が実施されます。

我々兵庫陸運部としましては、近畿運輸局と協調し「子供と高齢者の交通事故防止」を交通安全運動期間中の基本方針として取り組んで参ります。

また、取組みに当たっては全国重点である「歩行中・自転車乗車中の交通事故防止」「後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」などにスポットをあて取り組むとともに、「輸送の安全確保が最優先」との意識を徹底させるため、自動車運送事業者への「運輸安全マネジメント制度」のさらなる浸透を図って参ります。

併せて、自動車運送事業者、自動車整備事業者への立入監査や同期間の査察の実施など、事故防止施策を強化して参ります。

最後に、皆様におかれましては本運動期間中の4月10日(月)が「交通事故死ゼロを目指す日」であることを念頭におかれまして、本運動に対し積極的に取り組まれ、事故防止に努められるよう御願い致します。