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地域公共交通網形成の計画を承認(神戸市)
3月10日、神戸市中央区の三宮研修センターで神戸市地域公共交通活性化協議会が開かれた。

事務局から神戸市地域公共交通網形成計画(案)および同計画に対する意見の概要に対する市の考え方(案)ついて報告があり、これを承認。3月下旬には国土交通省など関係部署へ送付するとした。

意見募集期間は15通49件集まり (1)三宮駅周辺に分散している中・長距離バス乗降場を集約し、待ち合いなどの必要機能を備えた新バスターミナルの整備。(2)ポートライナーが混雑しているため、バス輸送とのすみ分け。 − などの要望があった。

神戸市側からは「ポートアイランドについては、ポートライナーを基幹に、路線バスで補完するような公共交通ネットワークを構築しています。混雑緩和に向けてバスへの誘導を進めるとともに、需要動向を分析し、必要な輸送力増強策を検討します」と回答があった。

平成29年度の主要施策では、地域のくらしを支える交通環境の形成として、八多町コミュニティバス・塩屋コミュニティバスの本格運行を支援し、また北神地域再編実施計画検討部会を立ち上げ、年度末には再編実施計画(案)を策定、平成30年度には国の認定を受けたいと考えていると報告があった。

鈴木勝士・神戸市住宅都市局交通政策部部長が「交通は地域との対話。公共交通のパイが大きくなるような取り組みを進めていけたらと思っています」と述べ、閉会となった。