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LPGスタンドの閉鎖など決定─神戸個人タクシー事業協同組合
神戸個人タクシー事業協同組合(前野博司理事長)は5月30日、第56期通常総代会を神戸市中央区の産業振興センターで開催、平成28年度事業報告および決算報告、平成29年度事業計画案および予算を原案通り承認した。

前野理事長は「神個協の取り組みは、マスターズ制度のさらなる推進と、ライドシェアに対抗するための、バリアフリー研修会の受講、IP無線を利用した配車を進めています。また急増する訪日外国人観光客等に向けたサービス向上のため、語学研修会と並行して外国語電話通訳サポート『ビーボーン』への参加も検討中です。組合各員におかれましては、法令を遵守し、安全・安心・快適で公共交通機関の一員としての責任を果たしてください」と挨拶。

来賓から和田廣一・全個協近畿支部長は「先ほどの話にもあったビーボーンやジャパンタクシーはこれから必要になってくると思う。ライドシェア等の白タク行為は名前を変えつつ広がっている。しかし、現実には高齢化社会の中では必要ではないのかとも思っている。その為には私が常々言っている地方創生、個人タクシーふるさと移動制度、地域の交通空白地や過疎地で個人が地域の為に役に立っているということで、個人タクシーの利用の仕方も変わってくるのではないかと思っている」と述べた。

また来賓祝辞は吉本道明・兵庫陸運部首席専門官、橋本浩一・兵庫県警交通部調査官らが述べた。

議案は主にLPGスタンド閉鎖の件で、経営環境の悪化により、組合LPスタンドは6月末日をもって閉鎖することを承認した。なお委託業務により、大倉山と扇興は継続する。

また平成29年度事業計画の主だったところでは、マスターズ制度の推進やIP無線・ドラレコの導入促進に加え、バリアフリー研修会の受講やビーボーンへの参加を求めている。