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10年後の物流の姿 平成29年全ト協青年部会近畿ブロック大会
近畿トラック青年協議会(岸浩司会長)は9月2日、神戸市中央区のANAクラウンプラザホテル神戸で、平成29年全ト協青年部会近畿ブロック大会を開催した。
式典は、黒田智也・兵庫県トラック協会青年部協議会会長の開会宣言で始まった。主催者挨拶で岸会長は「490名近くの参加となり盛大に開催できありがたい。物流業界は大変厳しい状況にあるが、今年の研修会は、10年後の物流はこうなるという形を寸劇で紹介する新しい試みとした。今大会が神戸開港150年の記念するこの地で開催でき大変嬉しい。やる気!元気!近畿!をテーマに参加者の交流を期待します」と呼びかけた。

来賓祝辞は盛山正仁、象議院議員の自動運転、商法、民法改正に伴う約款改正など適格な対応を求めるとの祝辞に続き、岡田研二・兵庫陸運部長は「働き方改革で長時間労働の改善、人材不足へ対応、運送契約の書面化と、いずれも荷主等の協力なしには解決は困難で、関係者の連携が不可欠。次世代を担う若い皆様の力に期待します」と。また辻卓史・近畿トラック協会会長の「今秋には運送約款の一部改正で、従来の積み込み、取り卸し料金化となり、従来のサービスが有料化、見える化となる。賃金アップの原資は契約の書面化であり、今こそフレッシュな若い力が必要です」とのメッセージを滝口敬介・同専務理事が代読して共にエールを送った。

研修は同協議会OBの加賀澤一・ジェイカス(株)社長が米国ツアコンダクターに扮して視察旅行を寸劇で紹介。加賀澤氏は「物流の仕事も簡単な作業はロボットに代わって、プロフェッショナルな仕事のみ残る。いかに時代に適用できるかがカギ。各社が特徴を生かした戦略で生き残る道を」と訴えた。

このあと、丸山和也・参議院議員の講演があり交流会となった。
なお、大会には福永征秀・兵ト協会長、高橋しんご・兵庫県会議員、藤原利雄・全ト協常務、太田啓三・兵ト協専務らが出席した。