自動車ニュース
兵庫陸運部長 岡田研二氏「子供と高齢者の交通事故防止」を 
日頃から国土交通行政、とりわけ自動車交通行政に格別のご理解を頂戴し、また、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

我が国の自動車保有台数は8,100万台を超えて推移し、兵庫県下におきましても300万台を超えています。今や自動車は国民生活や経済活動に欠かせないものとして大きな役割を担っていますが、交通事故や環境問題等、克服しなければならない課題も山積しており、人と車の調和のとれた安全で快適なクルマ社会の構築が強く求められています。

また、平成28年中の交通事故死者数は3,904人で、昭和24年以来、67年ぶりに4千人を下回りましたが、その内訳をみると、歩行中・自転車乗用中の死者の割合が高く、高齢者の死者数が全体の死者数の半数を占めるなど、交通事故情勢は依然として厳しい状況が続いています。

そのような中、本年も平成29年9月21日(木)から30日(土)までの10日間において全国一斉に「秋の全国交通安全運動」が実施されることとなります。

我々兵庫陸運部としましては近畿運輸局と協調し、全国重点である「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」、「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止」、「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」、「飲酒運転の根絶」に取り組んで参ります。さらに、「過労運転の防止と運転者の体調急変及び危険ドラッグ等の使用に伴う事故の防止」を重点と定めて、本年6月30日に策定されました事業用自動車総合安全プラン2020を踏まえた事業用自動車の安全運行の徹底を図るため、自動車運送事業者団体を通じて、自動車運送事業者、運行管理者に対し重点を置いた取組みを推進するよう指導を行います。

併せて、自動車運送事業者、自動車整備事業者への立入監査や同期間の査察の実施など、事故防止施策を強化して参ります。

最後に、皆様におかれましては本運動期間中の9月30日(土)が「交通事故死ゼロを目指す日」であることを念頭におかれまして、本運動に対し積極的に取組まれ、事故防止に努められるよう御願い致します。