自動車ニュース
事故防止セミナーを開催 兵庫県交通共済協組
兵庫県交通共済協同組合(北野穰理事長)は9月9日、兵庫県トラック総合会館で平成29年度事故防止セミナーを開いた。

第1部は、「車両管理による事故防止」と題して、橋本武司・前兵庫県自動車整備振興会専務理事が講演した。橋本氏は「現在の車両は、性能、装置など目覚ましい進歩が見られる一方、点検、整備が適切であれば防げた事故・故障も多い。当たり前の管理をコツコツと実践してほしい。また保守管理で、整備管理が形骸化していないか見直しも重要」とする一方、「エアブレーキ車のブレーキのバタ踏みは危険!中、大型バスのブレーキ・ペダルの戻り不良による火災事故発生などがある」と具体例を示して点検、整備の重要性を訴えた。

第2部は同協組の百田繁・調査役が「事故事例からの事故防止について」と題して、事故現場のドライブレコーダーの映像を交えて講話、「当組合の人身事故の約60%は追突事故である」。

そして交通事故原因の1.環境によるもの2.整備不良の車が原因のもの3.人間に原因(ヒューマンエラー)がある―について述べて、特に人間のうっかりミスには「死角の存在に気づかない確認ミス。焦燥反応(あせり)による確認ミス、運転習慣が原因によるミスを上げて、イ.見えぬ死角を見る、ロ.焦燥反応が起こりそうな状況を作らない(裏道、抜け道を通らない)、ハ.習慣行動は自動化しており、最も安全性の高い行動をとる―など交通心理学的な面から解説した。

当日は非組合員の参加もあり約70名が出席、参加者からは「基本が大切と感じた」「今後は整備工場と連携を密にしたい」などの声が多く、「役に立った」と80%が回答した。

次回は12月2日(土)姫路会場で開催予定。