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坂野局長は受賞者一人ひとりに賞状を手渡した後、挨拶で祝意と敬意を表した「昨年の全国の交通死者数は３９０４人で昭和２４年以来６７年ぶりに３千人台、また１２年連続発生件数も減少した。しかし、依然として厳しい状況に変わりはありません。昨年１月に発生した軽井沢のスキーバス事故で、多くの若者が命を奪われたことは記録に新しく、今年８月にも徳島道で大型トラックがマイクロバスに追突した事故も発生しております。国交省ではこれら悲惨な事故を二度と起こさせないために、安全、安心な貸切バスの安全運行に向け、総合的な施策を策定、早期に着実に実施しております。また８月には、貸切バス適正化実施機関が設置され、監査強化、巡回指導が開始された。受賞の皆さんは公共交通機関の重要性を理解され、会社を上げて不断の努力をされている方々で、無事故の記録が続くこと、又皆さんの取り組みが他の模範となり、業界のより一層の安全意識の高揚に繋がることを期待します」と励ました。
受賞者を代表して桐山徹郎・全但バス社長は「最大の課題である、運転無事故が達成できたのは当局の指導と支援とお礼申し上げます。バス事業の環境は少子高齢化による利用者減少、労働力不足と厳しい現況にある。しかし、バス輸送の安全、安心が失墜し社会問題となる中、私どもは受賞を契機に深く社会的使命を認識して、安全が全てに優先することを胸に刻み、利用者の信頼回復に努めます」と謝辞を述べた。なお受賞者は以下のとおり。
〈大阪〉水間鉄道（平成１６年１０月１日〜同２９年１０月３０日、５期）、大阪観光バス(株)（同２４年１０月１日〜同２９年９月３０日、２期）、(有)友愛観光バス（同２４年１０月１日〜同２９年９月３０日、同）。(株)ロマンス（同２５年１０月１日〜同２９年９月３０日、１期）、(株)大阪さやま交通（平成２７年４月１日〜同２９年９月３０日、同）、(株)さやま交通（同２７年４月１日〜同２９年９月３０日、同）、北港観光バス(株)（同２７年１０月１日〜同２９年９月３０日、同）
〈兵庫〉中兵庫観光開発(株)（同１０年１０月１日〜同２９年９月３０日、５期）、(株)ショーゼン（同２１年４月１日〜同２９年９月３０日、３期）、全但バス(株)（同２５年４月１日〜同２９年９月３０日、同）、甲南観光バス(株)（同２１年１０月１日〜同２９年９月３０日、２期）、大上観光バス(株)（同２５年１０月１日〜同２９年９月３０日、１期）、(株)大和生研（同２７年４月１日〜同２９年９月３０日、同）
〈奈良〉奈良観光バス(株)（同２１年４月１日〜同２９年９月３０日、４期）
〈滋賀〉びわこ観光バス(株)（同２０年、１０月１日〜同２９年９月３０日、２期）
〈和歌山〉御坊南海バス(株)（同２４年１０月１日〜同２９年９月３０日、２期）、和歌山バス(株)（同２６年１０月１日〜同２９年９月３０日、同）
