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”無線なくして高度化、進化なし”─近畿自動車無線協会理事会
近畿自動車無線協会(坂本克己会長)は12月1日、ホテルグランヴィア大阪で理事会を開き、平成29年度中間(9月末)事業報告、同決算報告を承認した。また、平成30年度総会は、6月30日リーガロイヤルホテル京都で開催することを決めた。役員の一部変更は後藤光男理事(大阪タクシー交友会)が退任、後任に後藤憲司氏(同)の選任を承認した。

冒頭挨拶で坂本会長は当面するタクシー業界の課題に触れて、「安全、安心の確保は利用者保護の点からも言をまたない。政府には自家用車によるライドシェア(白タク行為)の取り締まりを要望、その結果功を奏したと思う。またスマホアプリの活用、促進を図る必要がある。これも我々の自助努力では限界があり、補助、助成を要求している。また、UDタクシーの拡大も必要。働き方改革でドライバーの労働条件改善、つまり給料を増やす。そのためには生産性の向上が必要。タクシーは地方の公共交通機関なので、地方自治体との連携が大事」と述べた。

そして自動車無線協会運営について「近畿のデジタル化はほぼ100%完了した。感謝申し上げたい。政府の政策融資(低金利融資)のおかげもありスムーズな移行となった。最近は自動車無線協会の財政も厳しく、本部から全タク連と一緒に、各地方支部もタクシー協会に入るべき、との話も出ていると聞くが、私は無線は独自で、主体的にやる必要があると考えている。チョイ乗り等、IP無線、自営無線のポストデジタルもあるが、肝要なのはアプリケーション。結局は、高度化、進化は、無線なくして進化なしと申し上げ、皆様には自信を持って頂きたい」と近畿自動車無線協会の存在意義を訴えた。